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発表・本作り

小説の投稿サイトを比較|作品のジャンル・公開目的・公募予定で選ぶ

PRこの記事には広告リンクを含みます。広告と紹介の基準

この記事の答え

投稿サイトは知名度の順ではなく、作品のジャンル・公開の目的・公募の予定の三つを先に書き出してから選びます。

  • ジャンルの分け方、短編と連載の扱い、感想や評価の受け方は、サイトごとに公式ヘルプで確かめられる。小説家になろうは投稿後に短編・連載の種別を変えられない、カクヨムは下書きを専用URLで知人に読んでもらえる、などの違いがある
  • 規約では、作品の著作権が作者にあるか、運営が作品をどこまで使えるか、原稿のバックアップを誰が持つかを読む
  • 公募に出す予定がある作品は、公開する前に応募先の要項で「ネット公開済み」の扱いを確かめる。条件は賞ごとに違う
目次

投稿サイトを選ぶとき、「どこが一番読まれるか」を比べても、自分の作品に合うかどうかは分かりません。この記事では、小説家になろう・カクヨムを中心に、エブリスタ・アルファポリス・pixiv・ノベルアップ+を、公式のヘルプと規約で確かめられた機能だけで比べます。最後に、連載したい人・短編を保管したい人・公募を優先したい人の三つのケースで、公開先を決める手順を示します。

公開する前に、目的と応募予定を書き出す

投稿サイトの比較表を見る前に、自分の作品について三つのことを決めておきます。ここが決まっていないと、どのサイトの機能が自分に関係するのかを判断できません。

書き出すこと 例 これで決まること
作品の形とジャンル 1万字の短編、現代の家族もの/20万字予定の異世界ファンタジー連載 どのジャンルに置けるか、短編と連載のどちらで登録するか
公開の目的 毎週更新して感想がほしい/書いた短編を一か所にまとめておきたい/知人数人に読んでほしい 反応の受け方、検索や一覧に出すかどうか
公募の予定 来年の新人賞に出すかもしれない/サイト内のコンテストに参加したい/予定なし 公開してよい作品か、公開の時期をずらすべきか

三つ目の「公募の予定」は、まだ迷っていても「未定」と書いておきます。一度公開した作品は、あとで非公開にしても「公開した事実」が消えるとは限らないからです。

ひな形公開先を選ぶための作品メモ(コピーして使えます)

作品名(仮):
長さ(現在/予定):
短編か連載か:
ジャンル(自分の言葉で):
年齢制限が必要な描写・二次創作の有無:
公開の目的(反応がほしい/保管したい/限られた人に読んでほしい):
読者からの感想:受けたい/受けたくない/あとで決める
公募の予定(応募先の名前・時期、未定ならそう書く):
AIを使った工程(使っていなければ「なし」):

投稿サイト・SNS・個人サイト・冊子の役割を分ける

「作品を公開する」方法は、投稿サイトだけではありません。目的によっては、投稿サイト以外のほうが合うこともあります。

公開の手段 向いている目的 読者との接点 気をつけること
小説投稿サイト 短編・連載を継続して公開し、ジャンルや検索から見つけてもらう サイト内の検索・ランキング・新着一覧、感想欄など 規約・表示形式・記法はサイトごとに違う
SNS(Xなど) 更新の告知、短い作品の一部の紹介、読者とのやりとり フォロワーと、その先の共有 長い本文の掲載には向かない。投稿サイトや個人サイトへの入口として使える
個人サイト 作品を自分の設計で並べ、長く保管する。サイト外の評価から離れて置きたい 検索エンジン、SNS、名刺などからの来訪 構築と更新、費用、セキュリティを自分で管理する
冊子・同人誌・電子書籍 まとまった作品を一冊の形で届ける 即売会・通販・電子書店など 制作工程と費用がかかる。公開済みの作品をまとめることもできる

最初の一作をとにかく誰かに読んでほしい段階なら、投稿サイトから始めるのが手軽です。たとえばカクヨムのガイドでは、メールアドレスがあれば無料のユーザー登録ですぐ投稿を始められると案内されています。読者を集める仕組みを自分で作らなくても、サイト内の一覧や検索に載ります。一方、サイトのランキングや評価の数字から離れて作品を置きたい人や、すでに複数のサイトに作品が散らばっている人は、個人サイトにまとめる方法もあります。作り方と費用は小説を書く人の個人サイトの作り方で扱います。冊子にする工程は小説同人誌の作り方、電子書籍は小説を電子書籍にする方法にまとめています。

代表的な投稿サイトを同じ条件で比べる

ここからは、小説の投稿サイトとしてよく名前が挙がる六つを、同じ条件で比べます。読者数や書籍化の実績は、各サイトの公式ヘルプや規約では比べられないため、この表には入れていません。公式のヘルプ・規約・提供者の説明で確かめられたことだけを書き、確かめられなかった項目は「未確認」としています。

ジャンルの分け方と、作品が探される仕組み

サイト ジャンルの分け方 作品を探す仕組み(公式ヘルプ等で確認できたもの)
小説家になろう 大ジャンル5つ(恋愛・ファンタジー・文芸・SF・その他)の下に、純文学・ヒューマンドラマ・推理・詩・エッセイ・童話などの小ジャンル。R18作品はジャンル選択なし 作品検索、キーワード、ランキング、レコメンド。検索除外設定で一覧から外すこともできる
カクヨム 12ジャンル(異世界ファンタジー、現代ドラマ、ミステリー、エッセイ・ノンフィクション、詩・童話・その他など)。オリジナル小説は1つ選ぶ タグ、ランキング(総合・ジャンル別、週間・月間・累計)、★とおすすめレビュー
エブリスタ トップページで恋愛・ファンタジー・ホラー・ミステリーなどのジャンル別ランキングを表示 ジャンル別ランキング、公式コンテスト。ジャンルの全一覧は未確認
アルファポリス 未確認 提供者のアプリ説明では、人気度に応じたスコアや「24時間ポイント」の仕組みがある。探し方の詳細は未確認
pixiv(小説) 未確認 年齢制限(R-18・R-18G)の設定が必要。AI生成作品には表示(ラベル)が必要
ノベルアップ+ トップページのランキングで、異世界ファンタジー・現代ファンタジー・ホラー・エッセイ/コラム/評論・純文学/文芸・ミステリーなど ジャンル別ランキング。ほかの仕組みは未確認

純文学やエッセイ、詩を書く人は、ジャンルに置き場があるかを最初に確かめます。小説家になろうには「純文学」「ヒューマンドラマ」「詩」「エッセイ」の小ジャンルがあり、カクヨムには「現代ドラマ」「エッセイ・ノンフィクション」「詩・童話・その他」があります。カクヨムのヘルプでは、ジャンルは公開後も変えられるものの、閲覧数を増やす目的で頻繁に変えることは控えるよう書かれています。最初から作品の内容に合うジャンルを選ぶほうが、読者とのすれ違いが起きにくくなります。

短編・連載の扱いと、反応の受け方

サイト 短編と連載 公開の機能 反応の受け方
小説家になろう 作品種別(連載・短編)を投稿時に選ぶ。投稿後の変更は不可。短編はシリーズ設定でまとめられる 予約掲載、プレビュー、検索除外設定(非公開ではない) 感想・レビュー・評価の受付をそれぞれ選べる。感想はログイン制限の有無も選べる。評価ポイントを非公開にもできる
カクヨム 「小説」の中に「エピソード」を追加する形。関連作品はコレクション機能でまとめられる 下書き保存(自分だけが見られる)、予約投稿、プレビュー、下書き共有URL 応援コメント(1エピソードに1回、作者の返信は1回)、★とおすすめレビュー、近況ノート(オフにできる)
エブリスタ エピソードとページで構成。3000ページまで、1ページ10万字まで 公開予約、他のエディタで書いた作品のインポート(β版) 未確認
アルファポリス 未確認 提供者のアプリ説明では、章の編集、話の入れ替え、予約公開 未確認
pixiv(小説) 未確認 未確認 未確認
ノベルアップ+ 未確認 未確認 未確認

この表で特に注意したいのは、小説家になろうの作品種別を投稿後に変えられない点です。最初は短編として一話だけ出し、反応がよければ同じ作品に続きを足していく、という使い方はできません。続きを書く可能性があるなら連載で登録するか、短編として出して続編を別作品にし、シリーズ設定でつなぐかを先に決めます。

感想を受けるかどうかも、作品ごとに決められます。初めての公開で感想欄が気になる人は、小説家になろうなら感想を「ログイン制限あり」にする、評価を公開しない、といった設定から始められます。カクヨムでは、公開前に下書き共有のURLを知人に渡して読んでもらう方法もあります。

規約・権利・原稿の保存

サイト 作品の著作権 運営が作品を使える範囲(規約の要点) 原稿の保存
小説家になろう 作品を創作したユーザーに帰属(第21条第1項) サービスの提供・宣伝・紹介などに必要な範囲。ユーザーが設定した公開範囲を超えない。書籍などネット以外で全文を提供するにはユーザーの許可が必要(第21条) 運営は保存義務を負わず、バックアップを求めている(第13条第4項)。本人の作品はPC版でTXTをZIPにまとめてダウンロードできる
カクヨム 会員に帰属(第11条第2項) サービスの提供・利用促進・広告宣伝のため、無償・非独占で掲載・配信・複製・派生著作物の作成ができ、関係会社へ再許諾できる。会員は著作者人格権を行使しないことに同意(第11条) 本文・紹介文・キャッチコピー・タグなどをZIPでバックアップできる。退会後、運営は投稿を保有し続ける義務を負わない(第8条)
エブリスタ 会員に帰属(会員規約第5条第3項) 無償で複製その他の方法で利用し、第三者に利用させることができる。商業目的で利用する場合は会員の許諾を得る(第5条第3項) 退会時の作品の扱いは会員規約に規定なし。手元に原稿を残しておく
pixiv 原則として作品を創作したユーザーに帰属(共通規約第21条第2項) サービスの提供・利用促進・広告宣伝などに必要な範囲で、無償・非独占・期限の定めなく利用。著作者人格権を行使しない(第21条) アカウント削除で投稿情報は削除され得て、運営は復旧義務を負わない。バックアップはユーザーの責任(第16条・第20条)
アルファポリス・ノベルアップ+ 未確認 未確認 未確認

どのサイトでも、確認できた範囲では作品の著作権は作者に残ると書かれています。違うのは、運営が作品をどの目的・範囲で使えるか、という部分です。運営が無償で作品を一定の範囲で使えることは、確認できた四つの規約に共通しています(目的の書き方や範囲は規約ごとに違い、エブリスタの会員規約は目的を限定せず、商業目的の利用には会員の許諾を得るとしています)。将来、その作品で商業出版を考えている人は、表の要点だけで判断せず、利用規約の該当条文を全文読んでください。規約の解釈に不安がある場合は、運営への問い合わせ窓口を使うのが確実です。

原稿の保存については、サイトを原稿の保管庫にしないことが共通の答えです。確認できたサイトはいずれも、運営が投稿を保存し続ける義務を負わないか、バックアップをユーザーに求めています。書いた原稿は手元のファイルやクラウドに残し、サイトには「公開用の写し」を置く、と考えておくと安全です。

AIの利用と、他サイトとの重複投稿

サイト AIを使った作品について(確認できた規定) 他サイトとの同時掲載
小説家になろう 全文をAIで生成した作品を本文として掲載することは禁止。作品ごとに「AI利用状況」を設定し、偽って設定することは禁止(規約第14条) 特に制限していない。ただし盗作・無断転載と誤って通報されないよう、あらすじに外部サイトでも掲載している旨を必ず書くよう求めている
カクヨム 利用規約の本文には規定なし(投稿ガイドラインは未確認) 利用規約の本文には規定なし
エブリスタ 会員規約には規定なし 会員規約には規定なし
pixiv 制作工程の全体または大部分をAIが行った作品は、AI生成作品として表示が必要(ガイドライン) ガイドラインには記載なし

AIを下調べや推敲の補助に使った作品を公開する場合、サイトの規定と、のちに応募する公募の規定は別々に確かめます。公募側のAI規定の読み方はAIを使った小説は公募に応募できる?で扱います。

同じ作品を複数のサイトに載せる場合は、小説家になろうのように「あらすじに他サイト掲載を書く」よう求めるサイトがあります。規定がないサイトでも、どこに掲載しているかを紹介文やプロフィールに書いておくと、無断転載と間違われにくくなります。

各サイトが向く課題・向かない課題

ここまでの表を、作品の課題ごとに読み替えます。どのサイトが優れているかではなく、確認できた機能から見て、どんな課題に合いやすいかの整理です。

サイト 合いやすい課題 合わない、または事前に確認したい課題 根拠(確認できた公式情報)
小説家になろう 感想・評価を受けるかを細かく決めたい。純文学・詩・エッセイも含めて置き場を選びたい 短編で出して後から連載にしたい(種別変更不可)。検索除外は非公開ではないので「誰にも見られない保管」にはならない ヘルプの作品種別・ジャンル・公開・受付設定・検索除外設定、利用規約
カクヨム 公開前に知人に読んでもらいたい。KADOKAWAのレーベルの賞やサイト内コンテストへ応募したい 運営が作品を使える範囲(派生著作物の作成・再許諾)を規約で読んでから決めたい人 書く人向けガイド、下書き共有・ジャンルのヘルプ、利用規約
エブリスタ 長い作品をページ単位で細かく区切りたい。公式コンテストに参加したい 公開範囲や反応の設定を事前に詳しく知りたい(ヘルプで未確認の項目が多い) 投稿・編集のヘルプ、会員規約、トップページ
アルファポリス サイト内のコンテストや出版申請の仕組みを使いたい 規約を読まずに決めること(規約の内容はこの記事では未確認) App Storeの提供者説明
pixiv(小説) イラストなどほかの作品と一緒に一つのアカウントで発表したい。年齢制限の区分を明確に付けたい AI生成の大部分を含む作品を表示なしで公開すること 共通規約、ガイドライン
ノベルアップ+ エッセイ・評論や純文学にも、ジャンル別の置き場がほしい 規約・機能を確認する前に決めること(規約と機能の詳細はこの記事では未確認) トップページのジャンル表示

未確認の項目が多いサイトは、向いていないという意味ではありません。投稿前に、そのサイトの利用規約とヘルプで同じ項目を自分で確かめてください。この記事の表の列(ジャンル・短編と連載・反応・権利・保存・AI・同時掲載)をそのまま確認項目として使えます。

公募に出す予定があるなら、応募先の規定と照らす

投稿サイトと公募の関係は、大きく三つに分かれます。

  1. 投稿サイトの中で開かれるコンテスト サイトに作品を公開することが応募の入口になります。カクヨムの書く人向けガイドでは、開催中の公式コンテストには小説情報の編集画面から応募でき、KADOKAWA各レーベルの小説賞にもカクヨムに登録した作品で応募できる窓口がある、と説明されています。アルファポリスの提供者説明にも、毎月の「Webコンテンツ大賞」へエントリーできるとあります。
  2. 出版社などが主催する新人賞 ネットで公開した作品を応募できるかどうかは、賞ごとに違います。たとえば集英社短編小説新人賞の応募要項は「自作未発表の作品」としたうえで、「Webや同人誌等に個人的に発表したものは応募可」と明記しています。同じ要項には、他の文学賞への二重応募を認めないこと、生成AIで本文を書くことを認めないことも書かれています。この賞の扱いを、ほかの賞にそのまま当てはめることはできません。
  3. まだ応募先が決まっていない この場合がいちばん迷います。公開してしまうと、あとで見つけた賞が「未発表」を厳しく定めていたときに応募できない可能性があります。

三つ目の人は、公開する前に、応募を考えている賞の要項を一つでも開いて「未発表」の定義を読んでください。また、コンテストに参加している作品や、書籍化の打診を受けた作品については、小説家になろうの規約に、運営が対応に必要な範囲でAI利用状況などを相手先へ伝えられるという規定(第21条第8項)もあります。サイトの規約と賞の要項は、別々の文書として両方読みます。

同じ作品を複数の賞に出す予定がある人は、小説公募の二重投稿とは?もあわせて確認してください。

三つのケースで公開先を決める

ここでは架空の三人のケースで、作品メモから公開先を選ぶ流れを見ます。どのケースも、ここまでの表の列を使って比べています。

ケース1:長編を連載して、感想をもらいたい

作例ケース1の作品メモ(架空)

作品:異世界ファンタジーの長編。現在3万字、20万字まで書く予定
目的:週2回更新して、続きを待ってくれる読者と感想がほしい
公募:サイト内のコンテストがあれば出してみたい。出版社の新人賞は考えていない
AI:使っていない

比べる条件 小説家になろう カクヨム
ジャンル ファンタジー(ハイファンタジー) 異世界ファンタジー
連載の形 「連載」で登録(後から変更不可) 小説にエピソードを追加していく
更新の予約 予約掲載 予約投稿。更新スケジュールの表示もできる
感想の受け方 感想・レビュー・評価を個別に受付設定 応援コメント、★とおすすめレビュー、近況ノート
コンテストとの関係 参加するコンテストの規約を個別に確認 公式コンテストは小説情報の編集画面から応募

このケースでは、どちらも必要な機能を備えています。決め手は、感想をどの程度細かく制御したいかと、参加したいコンテストがどちらで開かれているかです。迷ったら、参加したいコンテストの応募要項を先に読み、そのサイトから始めます。両方に載せる場合は、小説家になろうのあらすじに他サイトでも掲載していることを書きます。一話の長さと区切り方はWeb小説は一話何文字がよい?で考えられます。

ケース2:書いた短編を一か所にまとめて残したい

作例ケース2の作品メモ(架空)

作品:5,000〜1万字の短編が6本。純文学寄りで、家族や職場の場面を書いたもの
目的:読者は少なくてよい。書いた順に一か所に並べておき、いずれ短編集の冊子にしたい
公募:予定なし
AI:使っていない

比べる条件 小説家になろう カクヨム 個人サイト
短編の置き方 「短編」で1本ずつ登録し、シリーズ設定でまとめる 1本ずつ小説として登録し、コレクション機能でまとめる 自分で目次ページを作る
ジャンル 文芸(純文学・ヒューマンドラマ) 現代ドラマ、または詩・童話・その他 自由
目立たせない方法 検索除外設定(URLや外部検索からは読める) 未確認(下書きは自分だけ。共有URLで限られた人へ) 検索エンジンへの登録を自分で決める
原稿の保存 TXTをZIPでダウンロード(PC版) ZIPでバックアップ 自分で管理

このケースでは「保管」が目的なので、サイトから原稿を取り出せるかと一覧での目立ち方を重く見ます。どちらの投稿サイトも短編をまとめる機能と、原稿をまとめてダウンロードする機能があります。小説家になろうの検索除外設定は、新着一覧やランキングから外れますが、ヘルプにあるとおり非公開ではありません。冊子にするまで本当に誰にも見せたくない作品は、投稿サイトに置かず手元で保管します。サイトの数字と無関係に、自分の設計で作品を並べたい人は個人サイトも候補になります。

ケース3:公募の条件を優先したい

作例ケース3の作品メモ(架空)

作品:1万2,000字の短編。現代が舞台の人間ドラマ
目的:まず新人賞に出したい。ただ、応募前に何人かに読んでもらい感想がほしい
公募:短編の新人賞を二つほど検討中(まだ一つに絞っていない)
AI:誤字の確認に校正ツールを使った

このケースでは、公開しないことも選択肢に入れます。比べるのはサイトではなく、「公開する」「限られた人に読んでもらう」「公開しない」の三つです。

選択肢 できること 公募との関係で確かめること
投稿サイトで公開する 不特定の読者から反応を受けられる 応募候補のすべての要項で、ネット公開済みの作品を応募できるか
限られた人だけに読んでもらう カクヨムの下書き共有URLなどで、知人に公開前の原稿を見てもらう 応募先が「限定的な共有」をどう扱うか。ヘルプは、共有URLを掲示板やSNSで不特定多数に広めないよう注意している
公開せず、結果が出てから考える 応募の条件を気にせず出せる 結果発表後に公開するとき、受賞作・選考中の作品の扱いを要項で確認

応募先が二つとも決まっていない段階では、公開を応募の後に回すのが最も迷いの少ない選び方です。感想がほしいだけなら、信頼できる相手に原稿ファイルを直接渡す方法もあります。校正ツールなどAIを含む道具を使った場合の申告については、サイトの規定とは別に応募先の要項を読みます。

投稿前に、一話だけ下書きとプレビューで確かめる

公開先を決めたら、作品をすべて載せる前に、一話(短編なら一本)だけを下書き保存して、読者に見える画面を確かめます。サイトごとに記法や表示が違うため、手元の原稿をそのまま貼るとルビや改行が崩れることがあります。

手順一話を仮に入れて確かめる手順

  1. 作品の設定画面で、ジャンル・短編か連載か・年齢制限・キーワードやタグを入れる。小説家になろうは短編・連載の種別をあとで変えられないので、ここで決める。
  2. 一話分の本文を貼り、下書きとして保存する。カクヨムでは「保存」した状態は自分だけが閲覧できる。
  3. ルビ・傍点をサイトの記法で入れ直す。カクヨムは《》を使う独自の記法で、親文字は20文字、ルビは50文字までと決まっている。小説家になろうもヘルプに「ルビの挿入」「傍点の挿入」の項目がある。
  4. プレビューで改行・空行・字下げを確かめる。パソコンで作業している場合は、スマートフォンでの見え方も確かめる(カクヨムなら、下書き共有のURLを自分のスマートフォンで開く方法もある)。
  5. 紹介文(あらすじ)・タイトル・作者名を、一覧に並んだときの見え方で確かめる。
  6. 感想の受付、予約公開の日時、AI利用状況など、公開時の設定を一つずつ確かめてから公開する。

確認表公開ボタンを押す前の確認表

  • 公募に出す予定がある作品なら、応募候補の要項で「ネット公開済み」の扱いを読んだ
  • 短編か連載かの種別、ジャンル、年齢制限の設定が作品に合っている
  • 他のサイトにも載せる場合、紹介文などにその旨を書いた
  • ルビ・傍点がプレビューで正しく表示されている
  • スマートフォンの画面で、段落の区切りと会話の行が読みやすい
  • 紹介文が、作品の内容と読者の期待を取り違えさせない書き方になっている
  • 原稿のもとのファイルを手元に保存してある
  • 利用規約の、作品の権利と運営の利用範囲の条文を読んだ

プレビューで段落の詰まりや空行の多さが気になったら、Web小説の改行・空白の入れ方で、スマホで読みやすい段落の作り方を確かめられます。一覧に並んだときの紹介文が決まらない場合は小説の紹介文の書き方、作者名をどうするか迷っている場合はペンネームの決め方へ進んでください。

公開先を決めた後に読む公式ページ

公開先を一つ決めたら、そのサイトの次のページを一度通して読んでおくと、投稿後に「知らなかった」ということが減ります。

  • 小説家になろう:利用規約と外部サイトとの同時掲載について
  • カクヨム:利用規約と書く人向けガイド
  • エブリスタ:会員規約と小説の投稿・編集のヘルプ
  • pixiv:利用規約とガイドライン

アルファポリスとノベルアップ+は、この記事では規約の内容を確認できていないため、公開前に各サイトのフッターにある利用規約を読んでください。規約やヘルプは改定されることがあるので、投稿の直前にもう一度、自分の作品に関係する条文だけでも確かめます。