長編小説の書き方|章立て・人物・執筆計画を先に整える
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この記事の答え
長編は、設定を増やす前に中心の問いと仮の結末を決め、主人公の変化を段階に分けて章に割り当てると書き始められます。
- 中心の問いに関わらない設定は、資料に回すか別の作品へ移す
- 章ごとに「起きること」「主人公の状態」「次の章へ渡すもの」を一行ずつ書き、中盤の章は入れ替えると因果が崩れるかで点検する
- 細部を決め切る前に、初稿の工程と改稿の工程を別々に予定する
目次
長編を書こうとすると、町の歴史や人物の過去など、設定ばかりが増えて、どの章で何を書くかが決まらないことがあります。長編で先に決めるのは設定の細部ではなく、物語全体が答える一つの問いと、主人公がどう変わるかの段階です。この記事では、架空の長編企画「失われた家業を立て直す物語」を、一枚の全体図、十二章の章カード、執筆工程表に整理していきます。読み終えたら、自分の長編の章ごとの役割を決め、初稿の一章目に取りかかれます。
長編にする理由を確かめる
最初に、その話が本当に長編を必要としているかを確かめます。設定が多いことは、長編にする理由になりません。設定の多くは、話を短くしても資料として持っておけるからです。長編が必要になるのは、次のような場合です。
| 長編が必要になる理由 | 作例「失われた家業を立て直す物語」での確認 |
|---|---|
| 主人公の変化に段階があり、一度の転機では変われない | 祖父のやり方をなぞる→失敗する→自分のやり方を見つける、の段階がある |
| 主人公以外の人物の変化が、中心の問いに絡む | 父も祖父の元弟子も、それぞれ家業から離れた過去を持つ |
| 時間の経過そのものが意味を持つ | 約一年後の法要までに、技術を身につけ、人を集める必要がある |
| 仕事や世界の細部が、出来事を生む | 古い建物の歪みで寸法が合わない、という失敗が中盤の転機になる |
反対に、主人公の変化が一晩の出来事で起きるなら、短編で書いたほうが話が締まります。たとえばこの企画から「主人公が祖父の作業場の鍵を受け取る一夜」だけを取り出せば、短編になります。短編に絞る考え方は短編小説の書き方で扱っています。
長編の長さは、出す場所で決まる
長編の字数にも共通の基準はありません。同じ出版社の賞でも、集英社短編小説新人賞は「400字詰め原稿用紙25〜30枚換算」、ノベル大賞は1枚あたり40字×32行の書式で80〜130枚と、長さも数え方も違います。ノベル大賞の枠を1枚1,280字で単純に掛けると約10万2千〜16万6千字分ですが、改行や空白があるので実際の字数はそれより少なくなります。応募する場合は、その回の要項で書式と枚数を確かめてください。
この記事の作例は、約10万字・十二章・四部という条件で計画しています。章数も字数も作例の条件で、長編の標準ではありません。
中心の問いと結末を仮に決める
長編で迷子にならないために、物語全体が答える問いを一文で書き、その答えになる結末を仮に決めます。「仮」でかまいません。書いている途中で変わってもよいのですが、何も決めずに書き始めると、章ごとに別の問いが立ち上がり、中盤で止まります。
中心の問いを具体的にする
曖昧な問い
家業とは何か。伝統を守ることに意味はあるのか。
具体的な問い
継ぐ理由のなかった遥は、祖父の作業場を、自分の仕事場として開け直すか。
変更の理由
- 曖昧な問いは、物語の主題としては間違っていません。ただ、誰が何をすれば答えになるのかが分からないので、章の出来事を決める手掛かりになりません。
- 具体的な問いには、主人公(遥)、場所(祖父の作業場)、答えになる行動(開け直すか)が入っています。「開け直す」「開け直さない」のどちらで終わっても、結末の場面が思い浮かびます。
- 主題を言葉にしておきたい場合は、具体的な問いの下に書き添えておけば十分です。主題と人物の選択のつなぎ方は小説のテーマの決め方で扱っています。
問いが決まったら、仮の結末を一つ書きます。作例では次のように決めました。
作例作例の仮の結末
法要の朝、浄円寺の本堂の畳が敷き終わる。遥は東京の会社を辞め、祖父の元弟子・岩城と二人で、作業場を修理と採寸を請け負う小さな畳の工房として開け直す。それまで作業場に足を踏み入れなかった父が、初めて中に入る。
結末を変えたくなったら、変えてかまいません。そのときは、後で作る章カードのうち、結末に向かう変化を担う章(作例では転機の章)を見直します。
設定を、中心の問いで仕分ける
中心の問いが決まると、増えすぎた設定を仕分ける基準ができます。作例の企画を立てた最初の段階では、次のような設定が並んでいました。
作例設定過多の初案(抜粋)
港町の三百年の歴史と、港の盛衰。祖父の若いころの恋と、駆け落ち未遂。父と祖父の確執。東京の恋人との結婚話。大手の内装チェーンの進出。町の再開発計画と作業場の土地の買収。い草の産地とのつながり。畳の種類、縁の柄、機械の型番。海外に住む兄。祖父の元弟子の病気。動画配信で畳の魅力を広める幼なじみ。寺の住職の跡継ぎ問題……
どれも面白くなりそうですが、すべてを本文に入れると、章ごとに別の問いが生まれます。四つの箱に分けます。
| 箱 | 入れる基準 | 作例で入れたもの |
|---|---|---|
| 1 章の転機に使う | 遥に選択を迫る | 寺からの依頼、作業場の売却話、岩城との確執、父と祖父の確執 |
| 2 場面の材料に使う | 一、二場面で出すが、転機にはしない | 畳の種類と縁、作業場の機械、祖父の仕事帳 |
| 3 資料として持つ | 作者が知っていればよく、本文には出さない | 港町の歴史、機械の型番、い草の産地 |
| 4 この作品では使わない | 別の問いを持ち込む | 祖父の恋、恋人との結婚話、再開発、大手チェーン、兄、岩城の病気、住職の跡継ぎ、幼なじみの動画配信 |
四つ目の箱に入れた理由を、いくつか書いておきます。
- 恋人との結婚話:遥の選択が「家業か結婚か」になり、中心の問いが二つに割れます。
- 再開発と大手チェーン:外から来る敵に勝つ話になり、遥が自分の仕事を選び直す話から離れます。
- 岩城の病気:期限を作るには便利ですが、問いが「間に合うか」にすり替わります。期限は法要という一つの日付で足ります。
四つ目の箱は捨て箱ではありません。祖父の恋は、それだけで別の長編になり得ます。設定を保存して本文と行き来する方法は設定と創作メモを整理する方法で扱っています。
一枚の全体図にまとめる
仕分けた結果を、一枚の全体図にまとめます。書いている途中で迷ったら、まずこの一枚に戻ります。
作例全体図「失われた家業を立て直す物語」
長さ(作例の条件):約10万字・十二章・四部
中心の問い:継ぐ理由のなかった遥は、祖父の作業場を、自分の仕事場として開け直すか
仮の結末:法要の朝、本堂の畳が敷き終わる。遥は会社を辞め、岩城と二人の工房として作業場を開け直す。父が初めて作業場に入る
主人公の変化:作業場を「片付けるもの」と見ている → 祖父のやり方をなぞる → 自分の段取りの力で家業を選び直す
主な人物:三浦遥(32、東京の内装会社で改修工事の現場管理をしている)/父・和彦(61、家業を継がなかった)/岩城(74、祖父の元弟子。隣町で一人で畳店を営む)/浄円寺の住職
期限:約一年後の浄円寺の法要までに、本堂の畳を替える
転機:①3章 一人で作業場の機械を動かす ②6章 休職して法要まで残ると決める(中間点) ③8章 祖父のやり方でなく、自分の段取りで岩城に頼む ④11章 会社を辞める
第1部(1〜3章)片付けに来た
第2部(4〜6章)祖父のやり方をなぞる
第3部(7〜9章)自分のやり方を探す
第4部(10〜12章)作業場を開け直す
ひな形長編の全体図(コピーして使えます)
長さ(応募先の規定/自分で決めた条件): 中心の問い(誰が、何を、するか): 仮の結末: 主人公の変化(始まり → 途中 → 終わり): 主な人物(中心の問いに関わる人だけ): 期限・時間の枠: 転機(何章で、何を選ぶか): 第1部: 第2部: 第3部: 第4部: 使わない設定(別の作品へ):
人物の変化を章に割り当てる
全体図の「主人公の変化」を、章の単位に割り当てます。先に人物ごとの変化を表にしてから、章カードに落とすと、章の目的がぶれません。
| 人物 | 始まり | 変化が見える章 | 終わり |
|---|---|---|---|
| 遥 | 作業場を片付けて東京へ戻るつもり | 3・6・8・11章の転機 | 作業場を自分の仕事場として開け直す |
| 父・和彦 | 作業場に入らず、売却を急ぐ | 6章で遥と口論、9章で継がなかった理由を語る、11章で鍵を渡す | 12章で初めて作業場に入る |
| 岩城 | 祖父と別れて以来、三浦の仕事を断っている | 5章で一つだけ教える、8章で別れた理由を話す、9章で引き受ける | 祖父に退けられた自分の工夫を、遥と使う |
| 住職 | 祖父に依頼を出していた | 変化しない | 期限と約束を示す役 |
すべての人物が変わる必要はありません。住職のように、期限や約束を示し続ける人物がいると、ほかの人物の変化が測りやすくなります。また、脇の人物の変化(岩城が過去を話す、父が理由を語る)は、主人公の転機の直前に置くと、主人公の選択のきっかけになります。作例では8章の岩城の告白が、遥の転機③を引き起こしています。
章カード(十二章)
章ごとに「この章で起きること」「章の終わりの遥」「次の章へ渡すもの」を一行ずつ書きます。三つ目の欄が、章と章をつなぐ糸になります。
| 章 | この章で起きること | 章の終わりの遥 | 次の章へ渡すもの |
|---|---|---|---|
| 1 作業場 | 売却前の片付けに帰省。祖父の仕事帳と、浄円寺から祖父宛ての畳替えの依頼状を見つける | 片付けて帰るつもり | 依頼状 |
| 2 浄円寺 | 断りに行くが、住職から祖父との約束を聞き、代わりの畳屋を探すと言ってしまう | 断れなかったことに戸惑う | 代わりの職人探し |
| 3 隣町 | 祖父の元弟子・岩城に断られる。夜、一人で作業場の機械を動かしてみる | 自分でやる可能性を初めて考える(転機①) | 動いた機械 |
| 4 仕事帳 | 仕事帳の手順どおりに作業を始める。父は反対し、作業場に入らない | 祖父の真似をすればできると思っている | 岩城の条件「一枚作って持ってこい」 |
| 5 一枚目 | 作った一枚を岩城に突き返され、直す点を一つだけ言われる | 悔しさが続ける理由になる | 週に一度、岩城が見るという約束 |
| 6 期限 | 会社から復帰を迫られて休職を選び、父と口論になる | 法要まで残ると決める(転機②・中間点) | 法要までの期限 |
| 7 庫裏 | 寺の小部屋で試しに畳を替えるが、古い建物の歪みで寸法が合わない | なぞるだけでは足りないと知る | 採寸の失敗 |
| 8 段取り | 岩城が祖父と別れた理由(自分の工夫を祖父に退けられた)を聞く。現場管理の経験で採寸と工程表を作り直し、岩城に共同作業を頼む | 祖父のやり方を守ることと、家業を続けることは違うと気づく(転機③) | 保留された岩城の答え |
| 9 父 | 父が継がなかった理由を語る。工程表を見た岩城が引き受ける | 家業を自分の仕事として考え始める | 本堂の工程表 |
| 10 本堂 | 本堂の畳替えに入る。床板の傷みが見つかり、工程を組み直す | 段取りで現場を守れると知る | 敷き込みの前夜 |
| 11 前夜 | 会社に退職を伝える。父が、祖父から預かっていた作業場の鍵を渡す | 作業場を開け直すと決める(転機④) | 法要の朝 |
| 12 法要の朝 | 本堂の畳が敷き終わる。父が初めて作業場に入る。遥は古い看板の横に小さな札を足す | 作業場を自分の仕事場にする | (結末) |
章の区切りを場面・時間・視点のどこで入れるかは、小説の章の分け方で扱っています。章カードは「何を書く章か」を決めるもので、各章の中の場面の因果まで詰めたいときはプロットの書き方の表が使えます。
中盤の章を因果でつなぎ、入れ替えて点検する
長編で止まりやすい箇所の一つが中盤です。中盤の章が「その章だけで完結するエピソード」の並びになると、どの章から書いても同じになり、書く理由が薄れます。設定過多の初案で中盤を組んだ場合と、整理した案を比べます。
| 章 | 設定過多の初案の中盤 | 整理した案の中盤 |
|---|---|---|
| 5 | 港の祭りで幼なじみと再会する | 作った一枚を岩城に突き返される |
| 6 | 東京から恋人が訪ねてくる | 会社から復帰を迫られ、休職を選ぶ |
| 7 | 町の再開発の説明会に出る | 寺の小部屋の畳替えで、寸法が合わない |
| 8 | 祖父の若いころの手紙が見つかる | 自分の段取りで岩城に共同作業を頼む |
整理した案では、各章の出来事が前の章の結果から生まれています。5章で突き返されたから続ける理由ができ(6章)、残ると決めたから試しの仕事を引き受け(7章)、失敗したから自分のやり方を探す(8章)。章のあいだを「だから」「ところが」でつなげます。
章の入れ替えテスト
中盤の章が本当につながっているかは、二つの章を入れ替えてみると確かめられます。
| 入れ替え | 設定過多の初案 | 整理した案 |
|---|---|---|
| 5章と7章を入れ替える | 祭りと説明会の順が変わるだけで、話は通じる | 一枚も作っていない遥が寺の仕事をすることになり、住職が任せる理由がなくなる。遥の変化も「なぞるだけでは足りない」が「真似ればできる」より先に来て、順序が逆になる |
| 6章と8章を入れ替える | 恋人の訪問と手紙の発見の順が変わるだけ | 期限を決める前に岩城へ共同作業を頼むことになり、頼む覚悟の重さが消える |
整理した案では、入れ替えると因果(ある章の出来事が次の章の原因になる)と人物の変化の順序の両方が崩れます。これが、章が正しくつながっているしるしです。初案のように入れ替えても何も困らない章は、中心の問いにつながっていないか、別の章と役割が重なっています。
確認表章カードを点検する確認表
-
どの章も、「次の章へ渡すもの」の欄が埋まっているか
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中盤の二つの章を入れ替えたとき、因果か人物の変化の順序が崩れるか
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入れ替えても困らない章は、つなげるか、ほかの章とまとめるか、削るか決めたか
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転機の章で、主人公は自分で何かを選んでいるか(偶然や他人の決定だけで進んでいないか)
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脇の人物の変化は、主人公の転機の前後に置かれているか
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中心の問いに関わらない設定(四つ目の箱の設定)が、章の出来事に紛れ込んでいないか
中盤の章を書き始めてから、目的が消えたり同じ障害が繰り返されたりして止まった場合は、小説の中盤が書けないときの直し方で、人物の目的から展開を組み直す方法を扱っています。
初稿と改稿の予定を分ける
章カードができたら、書く予定を立てます。長編で大切なのは、初稿を終えるまでの工程と、直す工程を別の予定にすることです。書いた章をその都度直していると、同じ章を何度も書き直して、結末まで進めなくなることがあります。
作例の条件は、一週間に4,000字(平日のうち4日を各500字、休日に2,000字)書けるとした場合です。
| 工程 | やること | この段階では決めないこと | 期間(作例の条件) |
|---|---|---|---|
| 準備 | 全体図・章カード・第1部に要る資料だけそろえる | 第3部以降の細部、章題 | 2週間 |
| 初稿 第1部(1〜3章) | 前の章を読み返さずに書き進める | 文章の直し、人物の細かな過去 | 6週間 |
| 初稿 第2部(4〜6章) | 部を書き終えたら、章カードと全体図だけ更新する | 文章の直し | 6週間 |
| 初稿 第3部(7〜9章) | 同上。第4部の場面順はここで決める | 文章の直し | 7週間 |
| 初稿 第4部(10〜12章) | 結末まで書く。仮の結末から変えた点は全体図に記録 | 文章の直し | 6週間 |
| 寝かせる | 原稿を読まない。資料の確認だけする | — | 2週間 |
| 改稿1 構成 | 章の入れ替えテスト、因果と人物の変化の確認、章の統合・削除 | 文の言い回し | 3週間 |
| 改稿2 場面・人物 | 場面の過不足、人物の行動の一貫性 | 表記の統一 | 4週間 |
| 改稿3 文章・表記 | 文の重複、語尾、表記の揺れ | — | 3週間 |
約10万字の初稿は、この条件では25週(10万字÷4,000字)になります。準備・寝かせる期間・改稿を合わせると、全体で39週ほどです。数字はあくまで作例の条件から出したもので、書ける量は人によって、また週によって変わります。
注意初稿の途中で設定を変えたくなったら
書いているうちに、人物の過去や結末を変えたくなることがあります。そのときは、すでに書いた章は直さず、全体図と章カードだけを書き換えて先へ進みます。直す箇所は改稿1でまとめて拾います。どの章に影響するかを章カードに印を付けておくと、改稿のときに探さずに済みます。
資料は、使う章の前までにそろえる
長編では、資料集めが初稿を遅らせる原因にもなります。資料も章カードに合わせて、「どの章で使うか」「いつまでに必要か」を決めておきます。
| 資料 | 使う章 | 調べ方の例 | いつまでに |
|---|---|---|---|
| 畳を作る工程と道具の名前 | 4・5章 | 職人の解説や業界団体の資料、作業の見学 | 準備の間 |
| 古い建物の採寸と歪みの扱い | 7章 | 職人への取材、改修の専門書 | 第2部を書き終えるまで |
| 寺の本堂の畳と敷き方 | 10章 | 寺院の改修の記録、取材 | 第3部の間 |
| 店を開け直すときの手続き | 11・12章 | 自治体などの公的な窓口の案内 | 改稿で確認 |
| 港町の歴史 | 本文では使わない | — | 調べすぎない |
資料が届く前に書く章が来たら、その箇所は章カードに印を付けて先へ進み、資料がそろってから改稿で埋めます。取材で集めたメモを設定と場面に使う手順は小説の取材は何を調べる?で扱っています。
書き始める前の最終確認
最後に、一章目に取りかかる前に、次の項目がそろっているかを確かめます。
確認表長編の初稿を書き始める前の確認表
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中心の問いが一文で書けていて、主人公・場所・答えになる行動が入っている
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仮の結末が一つ決まっている(あとで変えてよい)
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設定を四つの箱に仕分け、四つ目の箱の設定を本文に入れないと決めた
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全体図が一枚にまとまっている
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十二章(自分の作品の章数)すべての章カードに「次の章へ渡すもの」が書けている
-
初稿の工程と改稿の工程を別々に予定した
-
第1部に要る資料だけ、手元にそろっている
全部がそろっていなくても、一つ目と二つ目があれば書き始められます。長編の初稿は、計画どおりに進まないこともあります。計画は、止まったときに戻る場所として使ってください。人物の変化を出来事と選択でどう見せるかをさらに詰めたいときは、キャラクターの成長の描き方で扱っています。