小説の中盤が書けないときの直し方|展開を人物の目的から見直す
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この記事の答え
中盤が書けないときは、事件を足す前に、中盤の各場面で主人公が何をしようとし、何に阻まれ、何を選ぶかを書き出します。
- 目的が書けない場面が続くなら、場面の入口で目的を言い直し、終わりで前進か後退かを決める
- 同じ障害が繰り返されるなら、障害の種類を変え、続けるための代償を主人公に払わせる
- 選んでも次の場面が変わらないなら、選んだことを効かせ、その結果を次の障害にする
目次
冒頭は書けた、結末も決まっている。それなのに、そのあいだの場面が、移動や景色や昔話の繰り返しになって先へ進まない。そんなとき、新しい事件を思いつくまで待っていると、思いついた事件が話の外から来るものになり、中盤がかえってばらばらになることがあります。この記事では、中盤が止まったプロットを三つ作り、原因ごとに別の方法でつなぎ直します。読み終えたら、自分の中盤が止まった原因を見分け、次に必要な出来事を一つ決められます。
中盤の場面を一行ずつ書き出し、原因を三つに分ける
アリストテレスは『詩学』で、筋の「中間」を、何かのあとに続き、そのあとにまた何かが続くものと説明しています(Project Gutenberg の S. H. Butcher 英訳による)。中盤の場面は、前の場面から何かを受け取り、次の場面へ何かを渡すことで、中盤として働きます。中盤が止まったら、この受け渡しがどこで切れているかを探します。
まず、冒頭から結末までのあいだの場面を、一行ずつ書き出します。各場面について、次の四つの欄を埋めます。
ひな形中盤の場面の点検表(コピーして使えます)
場面(番号と一行の要約): この場面で主人公がしようとしていること: それを阻むもの(前の場面と同じか、違うか): 主人公が選ぶこと(選ばなかったら、次の場面は変わるか): この場面で変わること(主人公の知っていること/人物どうしの関係):
埋められない欄が、止まった原因の場所です。
| 埋められない欄 | 原因 | 読んだときの症状 |
|---|---|---|
| しようとしていること | 1 目的が消えている | 景色、移動、昔話、説明が続く。何の場面か分からない |
| 阻むもの(前と同じ) | 2 同じ障害が繰り返される | 断られる、すれ違う、が何度も続く。展開が足踏みする |
| 選ぶこと(選んでも変わらない) | 3 選択が結果を変えない | 主人公が迷い、決めても、次の場面は同じように進む |
三つが重なっていることもあります。その場合は表の上から順に直します。目的がない場面には、障害も選択も生まれないからです。
注意書く時間や疲れで止まっている場合
場面の一覧は埋められるのに、書く時間が取れない、前の章を読み返すうちに一日が終わる、という場合は、構成ではなく作業の進め方の問題です。止まった箇所からの書き順や作業量の決め方は小説を最後まで書けないときの進め方で扱っています。
ここからは、原因ごとに一つずつ、中盤が止まったプロットを見ていきます。三つとも、記事のために作った架空の話です。冒頭と結末は変えずに、中盤だけを直します。
原因1 目的が消えている:場面の入口で目的を言い直す
作例作例A「元日の雑煮」 冒頭と結末(変えない)
冒頭:十二月。祖母が亡くなって最初の正月が来る。母が「おばあちゃんの雑煮、今年は無理ね」とつぶやく。由香(31)は祖母の手書きのレシピ帳を開くが、雑煮のページの最後の一行だけが、醤油の染みで読めない。由香は元日に自分で作ると決める。
結末:元日。由香の雑煮を一口食べた母が「少し違う」と言い、二杯目を頼む。
| 場面 | 停滞した中盤 | 改稿した中盤 |
|---|---|---|
| 1 | 祖母の故郷の町へ行く。商店街を歩き、祖母が通った小学校を見る | レシピ帳にある味噌屋の名前を頼りに、祖母の故郷の商店街へ行く。店はもうない。隣の店の人から「あの味噌なら、妹のふみさんが今も取り寄せてる」と聞く |
| 2 | 祖母の妹・ふみの家で、祖母の若いころの話を二時間聞く | ふみの家。味噌は分けてもらえる。最後の一行を尋ねると、ふみは「あれは姉さんが、あんたのお母さんのために変えた作り方。私は知らない」と答える |
| 3 | 帰りの電車で、祖母との思い出を振り返る | 母に聞けば分かる。けれど聞けば、「無理ね」と言った母を、元日の前から祖母の不在に向き合わせることになる。由香は母に聞かず、最後の一行の候補を三つ書き出し、三通り作ってみると決める |
停滞した中盤の三場面は、どれも祖母を思う場面としては成り立っています。ただ、由香は「読めない一行を知る」という目的に向かって何もしていません。景色と昔話と回想が続くのは、目的が場面から消えているからです。結末で由香が何を作ったのかも、この中盤からは分かりません。
改稿では、三つのことをしています。
- 場面の入口で、目的を具体的な行動にした。「祖母の故郷へ行く」ではなく「味噌屋を探しに行く」。行く理由が場面の一行目に書けます。
- 場面の終わりで、目的に対して前進したか後退したかを決めた。場面1は後退(店がない)から前進(ふみが知っている)、場面2は前進(味噌が手に入る)から後退(一行はふみも知らない)。
- 最後に、主人公が選ばざるを得ない状況を置いた。一行の答えは母しか知らない。聞くか、聞かずに作るか。由香の選択で、結末の「少し違う」に意味が生まれます。
注意目的のない場面を残してよい場合
大きな出来事のすぐあとに、人物が何もせず景色を眺める短い場面を一つ置くのは、読者が息をつく間として働くことがあります。また、何かを探す話ではなく、ある場所の空気そのものを描く作品では、目的の薄い場面が続くのが作品の性格です。目安は、その場面が終わったときに、主人公の気持ちか読者の知っていることのどちらかが変わっているかどうかです。
原因2 同じ障害が繰り返される:障害の種類を変え、代償を足す
作例作例B「三軒先のプリント」 冒頭と結末(変えない)
冒頭:四月。中学二年の春樹は、担任に頼まれ、学校に来なくなった同級生・新(あらた)の家にプリントを届ける係になる。家が三軒先だから、という理由だった。
結末:三月、終業式の日。春樹がインターホンを押すと、初めて玄関のドアが開き、新が最後のプリントを直接受け取る。
| 場面 | 停滞した中盤 | 改稿した中盤 |
|---|---|---|
| 1 | インターホンを押すが、返事がない。ポストに入れて帰る | 返事がない。春樹は黙って入れる代わりに、プリントの余白に「理科はミョウバンの結晶だった」と一行書いて入れる |
| 2 | 次の週も返事がない。ポストに入れて帰る | 書き込みが続いたある日、新の母が玄関に出てきて「書き込み、やめてもらえる? 読んだあと、一日部屋から出てこないの」と言う。春樹は書き込みをやめ、代わりに科学部の部誌を一緒に入れる |
| 3 | 雨の日も返事がない。ポストに入れて帰る | 新から初めてメッセージが来る。「部誌はいらない。先生に頼まれてるだけだろ。もう来なくていい」。春樹は、中学に入ったら二人で科学部に入るという約束を破り、サッカー部に入ったのは自分だと送る |
停滞した中盤では、三回とも「返事がない」という同じ障害に、同じ行動(ポストに入れて帰る)で応えています。三回が一回でも話は通じるので、読者には足踏みに見えます。雨を降らせても、障害の中身は変わっていません。
改稿では、障害の種類を一場面ごとに変えています。
| 場面 | 障害の種類 | 続けるために春樹が払う代償 |
|---|---|---|
| 1 | 外の障害:返事がない | 一方的に書くことになる。無視されるかもしれない |
| 2 | 他人の障害:新の母の「やめて」 | 書き込みをやめる。部誌を入れることで、自分が破った約束を新に思い出させる |
| 3 | 主人公自身の障害:「頼まれてるだけだろ」に答えるには、負い目を明かすしかない | 約束を破ったことを認める。完全に拒まれるかもしれない |
障害が外から人へ、人から主人公自身の中へと近づくほど、主人公は続けるために多くを差し出すことになります。同じ「断られる」でも、誰に、なぜ断られるのかが変われば、場面は足踏みになりません。
この改稿では、冒頭に一つだけ準備が要ります。新とは小学校からの友達で、科学部に一緒に入る約束をしていたこと、新が来なくなったのは、春樹がサッカー部に入った翌週からだったことです。新が来なくなった本当の理由は書かなくてかまいません。春樹が「自分のせいかもしれない」と思っていることが分かれば十分です。この準備がないと、場面3の告白が唐突になります。
原因3 選択が結果を変えない:選んだことを効かせる
作例作例C「六時の新聞」 冒頭と結末(変えない)
冒頭:年末。コンビニの早朝アルバイトの拓海(17)は、毎朝六時に新聞を買いに来る常連の木村さん(70代)が、のど飴の袋をコートのポケットに入れるのを見てしまう。
結末:冬休み最後の朝。木村さんは新聞と、のど飴を一袋、レジに置く。
| 場面 | 停滞した中盤 | 改稿した中盤 |
|---|---|---|
| 1 | 拓海は店長に言うと決める。ところが店長はその日休み | 拓海は店長に言う。店長は防犯カメラを確かめ、「次に見たら、声をかけて事務所に呼んで。警察に言うかはそれから」と拓海に任せる |
| 2 | 拓海は本人に言うと決める。ところが木村さんはその日来ない | 翌朝、木村さんがまた袋をポケットに入れる。拓海は事務所に呼ぶ代わりに、レジから「のど飴、一緒にお会計しますか」と声をかける。木村さんは黙って袋を出し、代金を払う |
| 3 | 拓海は誰にも言わないと決める。次の朝、木村さんはいつもどおり新聞だけを買う | 店長に「どうだった」と聞かれ、拓海は「何もなかったです」と答える。その日から、木村さんは店に来なくなる |
停滞した中盤では、拓海は三回選んでいます。けれど、店長がいない、本人が来ない、何も起きない、と、どの選択も周りの都合で打ち消されています。どれを選んでも次の場面が同じなら、読者は拓海の迷いを追う理由をなくします。結末で木村さんが代金を払う理由も、中盤のどこにもありません。
改稿では、選んだことをそのまま実行させ、その結果を次の障害にしました。
- 店長に言った(選択)→ 声をかける役を任される(結果であり、次の障害)
- 店長の指示と違うやり方で声をかけた(選択)→ 木村さんは払ったが、店長への報告が残る(次の障害)
- 「何もなかった」と嘘をついた(選択)→ 木村さんを守った代わりに、店長に嘘をつき、木村さんは来なくなる(結末への問い)
選択が効くと、選ばなかった道が見えるようになります。場面2で拓海が事務所に呼んでいたら、木村さんは二度と店に来なかったかもしれません。結末で木村さんがのど飴をレジに置くのは、場面2で拓海が人前で恥をかかせなかったことへの答えとして読めます。
注意選択が打ち消される展開を使ってよい場合
主人公の決心が何度も空回りすること自体が話の中心である作品(喜劇や、どうにもならない状況を描く作品)では、選択が打ち消される場面を重ねる書き方もあります。その場合も、空回りするたびに主人公の側で何かが減ったり増えたりしているか(焦り、手持ちの時間、周りの信用)を確かめると、同じ場面の繰り返しには見えにくくなります。
事件を足す前に、選ばざるを得ない状況を作る
中盤が止まると、事件を足したくなります。けれど、主人公の目的や選択と関係なく起きる事件は、中盤の停滞を直しません。作例Bで比べます。
作例Bの中盤に足す出来事
事件を足した案
三回目に届けに行った日、新の家の前に救急車が止まっていた。新の祖父が倒れたのだという。春樹は手伝いを申し出て、その日初めて家に上がる。
選択を迫る案
新から初めてメッセージが来る。「先生に頼まれてるだけだろ。もう来なくていい」。係を降りれば、もう誰にも責められない。春樹は「頼まれたからじゃない」と打ちかけて消し、中学に入るときの約束を破ったのは自分だと送った。
変更の理由
- 救急車の案は、場面としては大きく動きます。けれど、家に上がれたのは祖父が倒れたからで、春樹が何かを選んだからではありません。新が来なくなった理由にも、二人の約束にも触れないまま、ドアの問題だけが外から片付きます。
- 選択を迫る案は、出来事としては小さく、メッセージが一通届くだけです。それでも春樹は「係を降りる」という楽な道と、「負い目を明かす」という代償のある道のどちらかを選ばなければなりません。選んだ結果が、結末のドアが開く理由になります。
- 外から来る出来事がいつも悪いわけではありません。病気や災害のような出来事を使う場合は、それによって主人公が何を選ばなければならなくなるかを、同じ場面の中に書きます。
新しい出来事を足したくなったら、その出来事のあとに主人公が「AとBのどちらかを選ばなければならない」と一行で書けるかを確かめます。書けない出来事は、足しても中盤を前へ進めません。
情報と関係を変化させる
中盤の場面が前へ進んでいると感じられるのは、場面の終わりに何かが変わっているときです。変わるものは大きく二つあります。主人公(と読者)が知っていることと、人物どうしの関係です。
アリストテレスは『詩学』で、知らない状態から知る状態への変化を「認知」と呼び、それが人物どうしの愛情や憎しみを生むと説明しています(同じ英訳による)。何かを知ることが、関係を変える。中盤の場面を作るときにも、この二つを組にして考えると、場面の終わりが決めやすくなります。
改稿した三つの中盤で、各場面の終わりに変わったことを並べます。
| 作例 | 場面 | 知っていることの変化 | 関係の変化 |
|---|---|---|---|
| A | 2 | 最後の一行は、祖母が母のために変えた作り方で、母しか知らない | 由香と母のあいだに、聞けない一行が生まれる |
| B | 2 | 新が書き込みを読んでいた(母の言葉から分かる) | 新の母が、春樹を警戒する |
| B | 3 | 新が、春樹の来ていた理由を知る | 「頼まれた係」から「約束を破った友達」に戻る |
| C | 2 | 拓海が、木村さんが黙って払う人だと知る | 店員と客から、秘密を共有する二人になる |
| C | 3 | 店長は何も知らないまま | 拓海と店長のあいだに嘘ができる |
どの場面も、知ることと関係の変化が対になっています。反対に、停滞した中盤の場面は、この表のどちらの欄も埋まりません。
情報を変えるときは、誰が先に知るかも選べます。作例Bでは、新の母の言葉で、春樹より先に読者が「新は書き込みを読んでいた」と気づく書き方もできます。主人公より読者が先に知ると、主人公がそれに気づく場面まで、読者は待ちながら読み進めます。
直した中盤を、結末までの因果表で確かめる
中盤を直したら、冒頭から結末までを一つの表に並べ、どの場面も前の場面から生まれ、次の場面へ渡しているかを確かめます。作例Bの改稿案です。
| 場面 | 春樹の目的 | 障害 | 選択と代償 | 変わること |
|---|---|---|---|---|
| 冒頭 | 頼まれたプリントを届ける | (なし) | 引き受ける | 係になる。新が来なくなったのは、春樹がサッカー部に入った翌週からだった(春樹は、それを自分のせいだと思っている) |
| 1 | 新に何か伝えたい | 返事がない | 余白に一行書く。無視されるかもしれない | 一方的な連絡が始まる |
| 2 | 書き込みを続けたい | 新の母の「やめて」 | 書き込みをやめ、部誌を入れる。破った約束を思い出させる | 新が書き込みを読んでいたと分かる。新の母との関係が張りつめる |
| 3 | 係を続けたい | 新の「頼まれてるだけだろ」 | 約束を破ったのは自分だと送る。拒まれるかもしれない | 来る理由が「頼まれたから」から「自分の負い目」へ変わる。新が春樹の本心を知る |
| 4 | 返事を待ちながら届け続ける | 返事が来ない | 書き込みなしで、毎週届け続ける | 新の母が、玄関先で「ありがとう」と言うようになる |
| 結末 | 最後のプリントを渡す | ― | インターホンを押す | 新がドアを開ける |
場面4は、改稿の途中で足しました。場面3の告白のすぐあとにドアが開くと、告白が取引のように見えます。返事のないまま届け続ける場面を一つ挟むと、ドアが開くのは春樹の告白への答えであり、届け続けたことへの答えでもある、と読めます。
表を作ると、作例Bの障害が「返事がない」(場面1)と「返事が来ない」(場面4)で同じに見えることにも気づきます。ただ、場面4では春樹の目的が変わっています。場面1では返事をもらうために書き、場面4では返事がなくても届けると決めています。同じ障害でも、主人公の目的が変わったあとに戻ってくるなら、繰り返しではなく変化を見せる場面になります。
山場で主人公の決断が重く響くように、中盤のどこで迷いと代償を積んでおくかは小説のクライマックスの作り方で扱っています。人物の目的そのものが曖昧で中盤の目的が書けない場合は、小説のキャラクター設定の作り方で、目的・弱点・行動のつなぎ方を先に確かめてください。
全体を壊さずに、中盤を差し替える
中盤を直すときに、冒頭や結末まで書き直し始めると、作業が膨らんで止まりやすくなります。差し替えは次の順で進めます。
手順中盤だけを差し替える手順
- 冒頭と結末を固定する。この回の改稿では書き換えないと決めます。結末を変えたくなったら、メモに残して後に回します。
- 中盤の各場面に「入口」と「出口」を書く。入口は前の場面から受け取るもの、出口は次の場面へ渡すものです。作例Bの場面2なら、入口は「続いている書き込み」、出口は「新が読んでいたという事実」です。
- 新しい中盤が冒頭に求める準備を足す。作例Bでは、冒頭に「科学部の約束」と「来なくなった時期」の二行を足しました。冒頭の場面は書き直さず、一、二行を加えるだけにとどめます。
- 結末が受け取るものを確かめる。結末の出来事は変えず、そこに込められる意味が変わったかを確かめます。作例Bの結末は「ドアが開く」のままですが、それが告白と届け続けたことへの答えになりました。
- 本文は場面ごとに差し替え、前の版を残す。差し替える前のファイルを別に保存しておけば、新しい中盤がうまくいかなかったときに戻せます。文の言い回しを整えるのは、差し替えた場面がつながってからにします。
確認表中盤を直したあとの確認表
-
中盤のどの場面にも、主人公が「しようとしていること」が一行で書けるか
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隣り合う場面で、障害の種類(外・他人・主人公自身)が同じまま続いていないか
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主人公の選択を逆にしたら、次の場面が変わるか
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どの場面の終わりにも、知っていることか関係のどちらかの変化があるか
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新しく足した出来事のあとに、主人公が選ぶことを一行で書けるか
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冒頭に足した準備は、一、二行に収まっているか
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結末の出来事は変えずに、その意味が中盤から説明できるか
場面ごとの文の長さや描写量で読みの速さが落ちている場合は、構成ではなく場面の配分の問題です。その直し方は小説のテンポが悪いときの直し方で扱っています。作品全体を構成から文章へ直す順番は小説の推敲・改稿のやり方が参考になります。
自分で直しても迷いが残ったら
点検表と因果表を作っても、「この告白は唐突に読めるか」「場面4は要るか」のように、自分では判断がつかない疑問が残ることがあります。原稿やプロットが手元にあり、構成について人の意見を聞きたい場合は、疑問を一つか二つの具体的な質問にしてから頼みます。どんな作業(感想・講評・添削)を頼めばよいかは小説の添削はどこに頼む?で比べられます。相談したい点と作品の情報は講評・添削の依頼メモで整理でき、この記事の点検表に書いた「埋められない欄」は、そのまま質問の材料になります。