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言葉・表現

小説の光と暗さの描写|見える範囲と対比で場面を作る

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この記事の答え

光と暗さは、明るさの度合いではなく、どこから照らされ、何が見えて、何が見えないかで書きます。

  • 最初に光源の位置と、視点人物の位置を決める。同じ部屋でも、逆光なら顔が、弱い光なら色が、光源が一つなら輪の外が見えなくなる
  • 明るい所と暗い所の差が、読者の視線を集める。見えない部分は、音や手触り、人物の誤認で書ける
  • 「明るい」「まぶしい」は、光が届く範囲、反射する物、目を細める人物の動作に戻す。暗さを怖さに固定せず、場面の目的に合わせる
目次

「部屋は明るかった」「薄暗い廊下」と書いたものの、読み返すと部屋の形も人物の位置も浮かばない。光の描写が伝わらないときは、明るさの程度を言葉で伝えようとしていることがあります。この記事では、架空の洋裁店の二階にある一つの作業部屋を、昼の逆光、日暮れの弱い光、夜に手元の光が一つだけの場合の三通りで書き分けます。光源と人物の位置を図にし、それぞれで見える物、見えない物、人物が見間違える物を比べます。読み終えたら、自作の場面で光源を決め、見える範囲から書けるようになります。

光は「どこから、何を照らしているか」で書く

光の描写で最初に決めるのは、明るさの程度ではなく、光源がどこにあるかです。光源の位置が決まると、照らされる物、影になる物、まぶしさを感じる人が決まります。

光源と人物の位置 見えやすい物 見えにくい物
光源を背にした人を見る(逆光) 輪郭、髪や肩の縁、光の筋の中のほこり 顔の表情、服の色
横から光が当たる 物の凹凸、しわ、顔の片側 光と反対側の半分
光源が見る人の背後にある 正面の物の色と細部 見る人自身の足元(自分の影になる)
手元に小さな光源が一つ 光を向けた所だけ 光の輪の外すべて

これは照明の専門知識ではなく、ふだんの暮らしの中で確かめられる見え方です。小説では、この関係を一つ決めておくだけで、何を書き、何を書かないかがはっきりします。

明るさを形容する書き方から、光源と届く範囲を書く書き方へ

明るさを形容した

部屋は明るく、温かい光に包まれていた。

光源と届く範囲を書いた

西の窓から低く入った日が、床を斜めに横切って、裁断台の脚の手前で止まっていた。

変更の理由

  • 「明るい」「温かい光」では、光がどこから来て、部屋のどこまで届いているかが分かりません。
  • 修正後は、窓の向き(西)と日の低さ(夕方に近い)、届く範囲(台の脚の手前まで)が一文で伝わります。光の届かない部屋の奥があることも、同時に分かります。
  • 場面の中心が会話や出来事にあり、部屋の明るさが筋に関係しないときは、「昼の作業部屋」と場所と時刻だけ示せば足りることもあります。

作例:同じ部屋を、逆光・弱い光・光源一つで書く

舞台は架空の洋裁店「いずみ洋裁」の二階の作業部屋です。冬の初め、同じ一日の三つの時間を書きます。

  • 部屋:西向きの窓が一つ。窓際にミシン台、中央に大きな裁断台、部屋の奥の隅に胴だけの人台(トルソー)。入口は窓の向かい側。天井に蛍光灯が一つ。
  • 静子:七十代。この店を一人で続けてきた。年内で店を閉めることにしている。
  • 葵:静子の姪。店じまいの片づけを手伝いに来ている。三つの場面とも、葵の目で書く。

場面1 昼の窓辺:逆光

【図1 午後三時・逆光】
西の窓 …… 光源。低い日が差しこむ
 ↓ 光
静子 ……… 窓を背にしてミシンの前に座る
 ↑ 視線
葵 ………… 入口に立つ。光に向かって見る
※ミシン台の裁ちばさみが光を跳ね返し、天井に細長い光を映す

作例場面1 昼の窓辺(逆光)

ドアを開けると、正面の窓がまぶしかった。葵は目を細めた。
午後三時。西の窓から低く入った日が、床を斜めに横切っている。ミシン台に置かれた裁ちばさみが光を跳ね返して、天井に細長い光を映していた。
窓際のミシンの前に、静子が座っていた。光を背にしているので、顔は影の塊にしか見えない。白い髪の縁だけが、細く光って浮いていた。
「叔母さん、この棚の布、全部処分でいいの?」
返事がない。影の中の顔が、こちらを向いているのかどうかも分からなかった。店をたたむ話は、まだ早かったのかもしれない。
葵は裁断台を回りこんで、窓の横に出た。ようやく静子の顔に光が当たった。目を閉じている。膝の上で、糸通しを持った手が止まっていた。
光の筋の中を、細かな糸くずがゆっくり上っていく。葵は段ボール箱を床に置く音を、できるだけ小さくした。

場面2 日暮れの弱い光:色が消える

【図2 日の入りのあと・弱い光】
西の窓 …… 光源。沈んだ日の明るさが空に残るだけ
 ↓ 弱い光(窓の近くまで)
葵の手元の糸巻き … 形は見える。色は分かりにくい
 
部屋の奥 … 光が届かない。トルソーの形も見えない

作例場面2 日暮れの弱い光

静子が夕飯の支度に下りていってから、葵は窓際で糸巻きを仕分けていた。紺は残す、黒は処分。静子にそう頼まれていた。
日はもう沈んで、西の空にだけ明るさが残っている。手の中の糸巻きの、紺と黒の区別が、だんだんつかなくなってきた。
葵は二つの糸巻きを窓ガラスに近づけた。空の明かりに透かすと、片方がわずかに青い。
部屋が暗くなっていたことに気づいたのは、そのときだった。振り返ると、裁断台の上の布の山は、どれも同じ灰色の塊になっていた。奥の隅は、もうトルソーの形も見えない。
さっき「処分」の箱に入れた糸巻きのいくつかは、たぶん紺だった。

日の入りのあとも、空にはしばらく明るさが残ります。国立天文台の暦の解説では、太陽が沈んだあとも上空に日光が当たっているこの明るい状態を「薄明」と呼び、そのうち市民薄明を「日常的な作業ができるくらいの明るさの目安」としています。窓際なら手作業を続けられても、部屋の奥まで光は届かず、手元でも色の違いは見分けにくくなっていきます。場面2は、その少しずつ暗くなる時間を、葵が気づくのに遅れる形で書いています。

場面3 夜の暗い室内:光源が一つ

【図3 夜・光源は手元の一つ】
部屋の奥の隅 … 光の輪の端がかすめる。肩の形だけが見える
 ↑ 光の輪(向けた所だけ明るい)
葵のスマートフォン … 光源。葵の手の中にある
 
光の先の壁と天井 … 手前の物の影が大きく映る
※葵はしゃがんでいて、光源は床に近い

作例場面3 夜の暗い室内(光源は一つ)

スイッチを入れても、蛍光灯は二度またたいただけで消えた。
葵はスマートフォンのライトをつけた。白い輪が床を照らし、裁断台の脚と、床に落ちた糸くずだけが浮かんだ。輪の外は、部屋がどこまで続いているのか分からない。
床に置き忘れた鞄を探して、しゃがんだまま光を横に振ると、裁断台の影が壁いっぱいに伸びあがり、天井で折れ曲がった。
光の輪の端が部屋の奥の隅をかすめたとき、そこに人の肩があった。
息が止まった。光を向け直すと、それは静子のトルソーだった。胴だけの人台に、仮縫いの上着が着せてある。灰色の、葵の肩幅くらいの上着だった。
襟の裏に、まち針で紙が一枚留めてある。光を近づけると、静子の字で〈葵〉と書いてあった。

三つの光で、見える物と見えない物を比べる

比べる点 場面1 逆光 場面2 弱い光 場面3 光源一つ
光源と位置 西の窓。静子の背後 日の入り後の空。窓の近くまで 葵の手の中のライト
よく見える物 光の筋、糸くず、髪の縁、天井に映る刃の反射 窓に近づけた糸巻きの色の差 光の輪の中の物だけ
見えない物 静子の表情 布の色、部屋の奥 輪の外の部屋の広さ
人物の見間違い 黙っている静子を、怒っていると思う 紺の糸を黒と思って処分の箱へ トルソーを人の肩と思う
人物の行動 窓の横へ回りこんで顔を見る 糸巻きを窓に近づけて透かす 光を振る、向け直す、近づける

三つの場面で、同じ部屋の同じ物(窓、裁断台、トルソー)が出てきますが、見え方はすべて違います。そして、どの場面でも見えない物があるから、葵の見間違いと行動が生まれています。光の描写は、明るさを伝えるためだけでなく、人物が何を知り、何を知らないままでいるかを決める道具になります。

何が見えないかを決める

暗さを書くときは、「暗い」と書くより、何が見えないかを決めます。見えない物が決まると、見える物との境目ができ、空間の形が伝わります。

見えない部分は、書かないで済ませるのではなく、ほかの感覚や人物の推測で埋めることができます。

  • 音や手触りで書く:光の輪の外で、何かに足が当たる。暗い廊下で、壁に手を当てて進む
  • 人物の推測で書く:「輪の外は、部屋がどこまで続いているのか分からない」のように、見えないこと自体を書く
  • 見間違いで書く:形だけが見えて、何なのかが分からない。トルソーを人の肩と思う

注意したいのは、「真っ暗で何も見えなかった」と書いたすぐあとに、部屋の様子を細かく書いてしまう食い違いです。

何も見えないはずの暗闇から、見える物を順に増やす書き方へ

見えないと書いて、細部まで書いた

部屋は真っ暗で何も見えなかった。奥の隅には古いトルソーが立ち、灰色の上着を着ている。裁断台の上には布が積まれていた。

光の届く範囲と、目が慣れる時間を書いた

ライトを消すと、何も見えなくなった。
しばらく立っていると、カーテンの合わせ目が、ほかより少しだけ灰色に浮かんできた。その手前に、裁断台の角らしい黒い形がある。奥の隅は、いつまでたっても黒いままだった。

変更の理由

  • 修正前は、「何も見えない」と書いたのに、トルソーの上着の色や布の山まで見えています。視点人物の目に入らない物は、その人に寄って書いている限り書けません。
  • 修正後は、光を消した直後は何も見えず、時間がたつと少しずつ形が見えてくる順で書いています。明るい所から暗い所に入ると、目が慣れるまで見えにくいことを、辞書は暗順応として説明しています(日本大百科全書は、暗順応が完了するまでに約一時間かかると記しています)。暗闇に入ってすぐの人物に、細部まで見せないようにします。
  • 三人称で、語り手が人物の見えない物まで語る方式を選んでいる場合は、修正前のように部屋の様子を書くこともできます。その場合も、人物が見えていないことを読者が区別できるように書きます。

視点人物が見ていない物を書いてしまう問題は、人称の選び方と関わります。三人称で誰の目に寄って書くかの決め方は、三人称小説の書き方で扱っています。

明暗の差で、読者の視線を集める

部屋全体が同じように明るい、または同じように暗いと、読者はどこを見ればいいか分かりません。明るい所と暗い所の差があると、読者の視線は明るい所へ、あるいは暗がりの中の一点へ集まります。

夜道で比べてみます。場面3のあと、葵が上着を抱えて駅へ歩く場面です。

一様に暗い夜道から、光の輪と暗がりが交互に続く夜道へ

一様に暗い

夜道は暗く、街灯がぽつぽつと灯っていた。前から誰かが歩いてきた。

光の輪と暗がりを交互に書いた

街灯は、電柱三本おきにしかなかった。光の輪を出ると、次の輪に入るまで、足元のアスファルトが見えなくなる。
前の光の輪に、自転車を押す人の姿が入ってきた。輪を出ると、その人はまた見えなくなり、後輪がかちかちと鳴る音だけが近づいてきた。

変更の理由

  • 修正前の「暗く」「ぽつぽつ」は、夜道の雰囲気を示すだけで、どこが見えてどこが見えないかが分かりません。
  • 修正後は、光の輪と暗がりの区切りがはっきりしています。前から来る人は、光の輪の中にいる間だけ見え、暗がりでは音だけになります。見える・見えないが交互になることで、人物が近づいてくる時間の長さまで伝わります。
  • この夜道は怖い場面にも、何も起きない帰り道にもなります。どちらにするかは、光の差ではなく、葵がその人をどう受け止めるかで決まります。

明暗の差は、人物の印象にも使えます。暗い部屋で一人だけ画面の光に照らされている顔、明るい窓際で影になっている背中。どちらを光の側に置くかで、読者の注意がどちらへ向くかが変わります。

影と光を、人物の行動につなぐ

光の描写は、人物が光に対して何かをしたときに場面の一部になります。作例の葵は、どの場面でも光に合わせて動いています。

光の状況 人物の行動
まぶしい 目を細める。手をかざす。光源から目をそらす
逆光で相手の顔が見えない 横へ回りこむ。相手が動くのを待つ。表情を読み違える
暗くなってきた 物を光に近づける。明かりをつけに立つ。つけずに続ける
光源が一つ 光を向ける。向けない所を気にする。光を消す
暗がりにいたい 光の外へ下がる。明かりを消したまま話す

場面1で、もし葵が窓の横に回りこまなければ、静子が眠っていることは分からず、葵は叔母が怒っていると思ったまま部屋を出たかもしれません。光の条件が人物の判断を左右し、人物の行動が見える物を変える。この往復があると、光は背景ではなく出来事になります。

影の向きと長さを点検する

影を書くときは、光源との位置関係が食い違わないように確かめます。

  • 影は、光源の反対側にできる。窓を背にした静子の影は、部屋の内側(葵のほう)へ伸びる
  • 光源が低いほど、影は長くなる。冬の午後の低い日、地面に近い懐中電灯の光は、長い影を作る
  • 街灯の下を通り過ぎると、影は足元から前へ伸びはじめ、離れるほど長く、薄くなる
  • 手元の明かりでは、光源に近い物ほど影が大きく映り、光源が低いと影は上へ伸びる。場面3で裁断台の影が天井まで伸びたのは、しゃがんだ葵のライトが床に近く、台のすぐそばにあったから。ライトを持つ本人の影は、光が体の前から出ているので、ほとんどできない

抽象的な明るさを、具体物に戻す

「明るい」「暗い」「まぶしい」「幻想的な光」のような言葉は、書き手が受けた印象を伝えますが、読者が場面を組み立てる材料にはなりません。印象の言葉を見つけたら、次の問いで具体物に戻します。

印象の言葉 問い 戻した形(作例から)
明るい 光はどこから来て、どこまで届いているか 西の窓から入った日が、台の脚の手前で止まる
まぶしい 誰が、何に、どう反応したか ドアを開けた葵が、正面の窓に目を細める
光が反射する 何に当たって、どこへ跳ね返ったか 裁ちばさみの刃が光を跳ね返し、天井に細長い光を映す
薄暗い どの色、どの細部から消えたか 紺と黒の区別がつかなくなる
暗い 何が見えないか、何だけが見えるか 光の輪の外は、部屋の広さが分からない

印象の言葉を、光源と反射と動きに置き換える

印象の言葉を重ねた

窓からはまぶしい日差しが差しこみ、部屋は幻想的な光に包まれていた。

光が何に当たり、何を見せているかを書いた

西の窓から低く入った日が、床を斜めに横切っている。ミシン台に置かれた裁ちばさみが光を跳ね返して、天井に細長い光を映していた。光の筋の中を、細かな糸くずがゆっくり上っていく。

変更の理由

  • 「幻想的」は、書き手がその光景から受けた印象です。修正後は、その印象を生んだ物(刃の反射、光の筋の中の糸くず)だけを書き、印象を読者に任せています。
  • 反射は、光源から離れた場所に光を運びます。窓から斜めに差す日が、台の上に平らに置かれた刃に当たれば、光は上へ跳ね返って天井に映ります。どこに何が置かれているかという部屋の配置も、反射で伝えられます。
  • 一人称の語り手が、自分の感じたことをそのまま言う声で書いている場合は、「きれいだと思った」と一言入れてもかまいません。その前に具体物があれば、言葉が浮きません。

暗いから怖い、と決めない

暗さは、怖さを作るためだけのものではありません。場面3の暗い部屋は、一瞬の驚きのあとで、叔母が自分のために上着を縫っていたと知る場面になりました。顔が見えないからこそ打ち明けられる話、明かりを消した部屋で安心して眠る子ども、暗がりから明るい窓を眺める静けさ。暗さが何を隠し、何を許すのかは、場面の目的で変わります。

暗さを使って読者を怖がらせたい場合は、見えない情報と身体の反応を組み合わせる方法を小説で恐怖・緊張を描写するには?で扱っています。緊張がほどける瞬間として明かりを使うなら、小説で安心・安堵を描写するには?も参考になります。雨に濡れた路面に明かりが映る場面のように、天気と光を組み合わせたいときは、小説の雨の描写で雨の見え方の選び方を確かめられます。

自作の場面で、光源と見える範囲を決め直す

手順光と暗さを書き直す手順

  1. 場面の光源を一つか二つ決め、その位置を書き出します(窓、天井の灯り、街灯、画面、手元の明かり)。
  2. 視点人物の位置を決め、光源との関係(逆光、横から、背後から、手元)を確かめます。簡単な図を描くと迷いません。
  3. その位置から、よく見える物、見えにくい物、まったく見えない物を一つずつ書き出します。
  4. 見えない物のせいで、人物が見間違えたり、知らないままでいたりすることがないかを考えます。あれば、それを場面の出来事に使います。
  5. 光に対する人物の行動を一つ以上入れます(目を細める、回りこむ、明かりをつける、光を向ける)。
  6. 「明るい」「暗い」「まぶしい」「幻想的」などの印象の言葉を探し、光源・届く範囲・反射・人物の反応のどれかに置き換えます。
  7. 影の向きと長さ、時刻と明るさ、暗闇に入った直後の見え方に食い違いがないかを確かめます。

練習同じ場所を、三つの光で書く(30分)

  1. 自分の部屋や職場など、よく知っている場所を一つ選びます。
  2. 「逆光」「日暮れの弱い光」「手元の光が一つ」の三つの条件で、それぞれ150字ずつ書きます。視点人物は同じ人にします。
  3. それぞれの版に、見えない物を一つと、人物の行動を一つ入れます。
  4. 三つを並べ、見える物・見えない物・見間違えた物を表にして比べます。

確認表光と暗さの確認表

  • 光源の位置と、視点人物の位置を言える
  • 光の届く範囲と、届かない範囲の境目が書けている
  • 視点人物から見えないはずの物を、見えたように書いていない
  • 暗闇に入った直後の人物に、細部まで見せていない
  • 影の向きと長さが、光源の位置・高さと合っている
  • 時刻(昼、日の入り後、夜)と、明るさ・色の見え方が合っている
  • 光に対する人物の行動が、少なくとも一つある
  • 「明るい」「暗い」「幻想的」などの印象の言葉が、具体物の代わりになっていない
  • 暗さを、場面の目的に関係なく怖さの記号として使っていない

光の位置関係は、書き手の頭の中では明らかでも、読者には伝わっていないことがあります。原稿があって疑問が残っている場合は、読んだ人に「光がどちらから来ていると思ったか」「人物はどこに立っていたか」を簡単な図で描いてもらうと、書き手の想定とのずれが一目で分かります。講評を頼むときの依頼文に何を書けばよいかは小説の添削・講評の依頼文の書き方にまとめています。講評・添削の依頼メモに、光の位置関係について確かめたい場面を書き出しておくと、依頼先に伝えやすくなります。依頼先を選ぶときは小説の添削はどこに頼む?で範囲の違いを確かめられます。