小説の心理描写の書き方|感情・思考・行動を組み合わせる
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この記事の答え
心理描写は、感情の名前・思考(心の声)・身体の反応・動作・会話の変化・周囲の見え方のうち、その人物とその場面に合うものを二つか三つ選んで組み合わせます。
- 感情の名前より、何を考え、普段と何が違うかを書くと、感情の中身と人物らしさが伝わる
- 身体の反応は重ねず、一つに絞る。抑えた人物なら動作や会話のずれで見せる
- 視点の方式によって書ける内面が違う。視点人物以外の内面は、外から見える変化で伝える
目次
「不安だった」と何度も書いてしまう。あるいは、心臓が鳴り、手が震え、汗が流れる、と体の反応ばかりを重ねてしまう。どちらも、人物の内面を伝える方法が一つか二つに偏っているのかもしれません。この記事では、架空の場面「担任から呼び出しの電話を受けた母親」を、感情・思考・行動などの書き方を変えて七通りに書き、それぞれで伝わることを比べます。読み終えたら、自作の人物について、視点と場面に合う内面の伝え方を選べます。
内面を伝える部品を分ける
人物の内面は、一つの書き方だけで伝えるものではありません。まず、使える部品を分けておきます。
| 部品 | 伝わること | 使いすぎると |
|---|---|---|
| 感情の名前 | 人物がいまどんな状態か(不安、怒り等) | 何がどう不安なのかが伝わらず、同じ語が続く |
| 思考・心の声 | 何を予想し、どう解釈し、何を思い出しているか | 人物が考えてばかりで場面が止まる |
| 身体の反応 | 感情の強さ(鼓動、汗、のどの渇き等) | 誰にでも当てはまり、人物らしさが消える |
| 動作 | 感情を受けて人物が何をするか、しないか | 理由が分からないと、読者は動作の意味を取り違える |
| 会話の変化 | 普段との話し方の違い、相手との関係 | 会話だけでは考えの中身までは届かない |
| 周囲の見え方 | 感情によって、人物の目に何が入ってくるか | 読者に推測を任せる分、伝わらないこともある |
感情と思考を分ける
この中でとくに分けて考えたいのが、感情と思考です。「不安」は感情の名前ですが、不安の中身は思考に表れます。同じ「不安」でも、何を恐れ、何を思い出し、誰のせいだと考えるかは人によって違います。
| 感情の名前 | 思考の例(人物Aの場合) | 思考の例(人物Bの場合) |
|---|---|---|
| 不安 | 自分が仕事で忙しかったせいかもしれない(自分を責める) | 学校の対応が悪いのではないか(外に原因を探す) |
| 不安 | 何か言いかけた夜があった、と過去を探す | 明日何を聞かれるか、と先を予想して準備する |
感情の名前だけを書くと、AとBは同じ人物に見えます。思考を書くと、二人がどういう人なのかが分かります。心理描写で人物らしさを出すには、感情の名前よりも、この思考の選び方が手がかりになります。
作例:同じ知らせを七通りに書く
次の場面を共通の出来事として使います。視点人物は、中学二年の息子をもつ村井千佳です。
作例共通の場面(知らせ)
夕方六時すぎ、千佳が台所でキャベツを刻んでいると、スマートフォンが鳴った。健太の担任の小野先生だった。
「健太くんのことで、ご相談したいことがありまして。お電話ではなんですので、明日の四時に学校へお越しいただけますか」
「何か、あったんでしょうか」
「明日、詳しくお話しします。ご心配なさるようなことでは……いえ、とにかく、明日」
電話は切れた。居間からは、健太がゲームをしている音が聞こえてくる。
この電話のあとを、書き方を変えて七通りに書きました。AとBは、内面の伝え方が偏っている例です。
作例A 感情の名前を繰り返す
千佳は不安になった。何の相談なのだろう。不安で、料理も手につかなかった。夕飯のあいだも、千佳はずっと不安だった。
作例B 身体の反応を重ねる
千佳の心臓がどきどきと鳴りはじめた。手が震え、喉がからからに渇いた。冷や汗が背中を伝い、胃のあたりがきゅっと縮んだ。
作例C 心の声(直接の内面)
相談って何。電話で言えないこと? 健太が誰かに何かしたの。それとも、されたの。「ご心配なさるようなことでは」って、そこまで言ったなら最後まで言ってよ。
作例D 思考の偏り(人物らしい考えの傾き)
先月から残業続きで、健太と夕飯を食べたのは週に一度もなかった。そういえば、何か言いかけてやめた夜があった。あれは何曜日だったか。あのとき聞いていれば、と千佳は思い、まだ何も分かっていないのに、もう自分の落ち度を数えはじめていた。
作例E 動作
千佳はコンロの火を止め、包丁を置いた。それからまた包丁を取って、キャベツを刻みつづけた。ボウルの中のキャベツは、とっくに二人分を超えていた。
作例F 会話の変化
「ご飯まだ?」と健太が台所をのぞいた。
「もうすぐ。……学校、どう?」
「は? 普通だけど」
「そう。普通なら、いいの」
健太は眉を寄せ、居間に戻っていった。いつもの千佳なら、ゲームの時間のことで一言は言うところだった。
作例G 周囲の見え方
玄関に脱ぎ捨てられた健太の運動靴が目に入った。かかとが踏みつぶされている。いつからこうだったのだろう。食卓の椅子に掛けた制服のシャツの袖口に、小さな汚れがついている。千佳はそれを指でこすってみた。落ちなかった。
| 書き方 | 伝わること | 伝わりにくいこと | 合う場合 |
|---|---|---|---|
| A 感情の名前 | 不安であること | 何が不安か、千佳がどんな人か | 不安が話の中心でない場面なら一語で足りる |
| B 身体の反応 | 不安の強さ | 何が不安か。誰にでも当てはまる | 突然の恐怖など、考える前に体が反応する場面(反応は一つに絞る) |
| C 心の声 | 何を恐れているか、千佳の口調 | 周りから千佳がどう見えるか | 一人称や、人物に近い三人称 |
| D 思考の偏り | 自分を責めやすい千佳の性格 | 不安が外にどう表れているか | 人物の性格や過去が話に関わるとき |
| E 動作 | 動揺の度合い、手につかない様子 | 何を考えているか | 内面を言葉にしない人物、抑えた文体 |
| F 会話の変化 | 普段との違い、息子との関係 | 千佳の考えの中身 | 二人の関係が話の中心のとき |
| G 周囲の見え方 | 不安が千佳の目をどう変えたか | 不安の理由(読者の推測に任せる) | 静かな場面、読者に考えさせたいとき |
C〜Gはどれも成り立つ書き方で、優劣はありません。違うのは、読者が受け取る情報の種類です。実際の原稿では、ここから二つか三つを選んで組み合わせます。
人物と場面に合わせて選ぶ
千佳は、不安を口に出さず、手を動かして紛らわせる人物だとします。この場面の中心は、何も知らない息子との会話です。そこで、E(動作)とF(会話の変化)を軸にし、C(心の声)を一文だけ加えました。
作例組み合わせた場面(動作+心の声一文+会話の変化)
電話が切れたあとも、千佳はしばらくスマートフォンを耳に当てていた。
ご心配なさるようなことでは、って。そこまで言ったなら、最後まで言ってほしい。
キャベツを刻む手を動かしつづけると、ボウルの中はとっくに二人分を超えていた。
「ご飯まだ?」健太が台所をのぞいた。
「もうすぐ。……学校、どう?」
「は? 普通だけど」
「そう。普通なら、いいの」
健太は眉を寄せ、居間に戻っていった。
「不安」という語も、身体の反応も使っていません。それでも、電話が終わっても耳から離せないスマートフォン、切りすぎたキャベツ、いつもと違う「学校、どう?」で、千佳の状態は伝わります。
同じ知らせでも、人物が違えば選ぶ部品も変わります。
| 人物の傾き | 不安の出方 | 中心にする部品 |
|---|---|---|
| 千佳(口に出さず、自分を責めやすい) | 手を動かしつづけ、息子に遠回しに聞く | 動作、会話の変化、思考 |
| 情報を集めて落ち着こうとする人 | すぐに他の保護者へ連絡し、学年だよりを読み返す | 動作、会話(電話の相手との) |
| 不安を怒りに変えやすい人 | 「なんで電話で言えないんだ」と先生への不満を口にする | 会話、心の声 |
練習自作の人物で、同じ知らせを三通りに書く(20分)
- 自作の人物が、気持ちの揺れる知らせを受ける場面を一つ決めます(手紙、電話、人から聞いた話など)。
- その人物について「不安(または別の感情)を受けたとき、まず何をする人か」を一行で書きます。
- 心の声・動作・会話の変化の三つで、それぞれ三〜五文ずつ書きます。
- 三つのうち、人物らしさがいちばん出たものを軸にし、もう一つを一、二文だけ足して組み合わせます。感情の名前と身体の反応は、使わずに書けるか試します。
心の声の書き方を選ぶ
心の声(人物の頭の中の言葉)には、いくつかの書き方があります。どれを使うかは作品の文体と視点で決め、一つの作品の中では揃えておくと読者が迷いません。
| 書き方 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 地の文に溶かす | そこまで言ったなら、最後まで言ってほしい。 | 語りと人物の声が近くなる。人物に寄った三人称や一人称で使いやすい |
| 「〜と思った」を付ける | 最後まで言ってほしい、と千佳は思った。 | 誰の考えかがはっきりする。続くと語りが説明的になる |
| かっこで囲む | (最後まで言ってよ) | 声として目立つ。多用すると会話と区別しにくくなる |
作例Cは地の文に溶かす書き方、作例Dは「と千佳は思い」で考えを示す書き方を使っています。地の文に溶かす書き方は、語り手と人物の距離が近い三人称で使いやすい書き方です。一人称の語り手が、出来事の時点で考えたことと、語っている時点で考えていることをどう分けるかは、一人称小説の書き方で扱っています。
心の声は、人物が考えている間は場面の時間が止まります。長い心の声を入れるときは、前後に動作や会話をはさんで、場面が進んでいることを示します。
動作と身体の反応は一つに絞る
身体の反応(鼓動、汗、のどの渇きなど、人物が意図せず起きる反応)は、感情の強さを伝えるのに役立ちます。けれども作例Bのように重ねると、どの反応も「不安だった」の言い換えになり、千佳でなくても同じ文が書けてしまいます。
重ねた身体の反応を、一つの反応と一つの動作にする
修正前
千佳の心臓がどきどきと鳴りはじめた。手が震え、喉がからからに渇いた。冷や汗が背中を伝い、胃のあたりがきゅっと縮んだ。
修正後
千佳の心臓がどきどきと鳴りはじめた。電話が切れたあとも、千佳はしばらくスマートフォンを耳に当てていた。手が震え、喉がからからに渇いた。冷や汗が背中を伝い、胃のあたりがきゅっと縮んだ。冷えていることに、包丁を握り直してから気づいた。
変更の理由
- 身体の反応は「手が冷えている」の一つにし、それを包丁を握り直すという動作の中で気づかせました。反応が場面の物と結びつくと、誰にでも当てはまる表現ではなくなります。
- 「スマートフォンを耳に当てていた」という動作は、意図してする動作と、思わずしてしまう反応の中間にあります。こうした、本人も気づいていない動作は、抑えた人物の内面を見せるのに向いています。
- 身体の反応を重ねる書き方が合う場面もあります。暗闇で物音を聞いた瞬間のように、考えるより先に体が反応する場面では、短い反応を続けて書くことで緊張の速さが出ます。その場合も、反応を段階的に変え、同じ種類を並べないようにします。
身体の反応は、人物の状態を診断する材料ではなく、その場面で人物がどう感じているかを読者に渡すための手段です。反応に病気や症状の名前を当てはめたり、医学的な説明で人物の内面を決めたりするより、その人物が自分の体の変化にどう気づくか、気づかないかを書くほうが、人物らしさが残ります。
相反する気持ちを、行動のずれで見せる
人物の内面は、一つの感情だけでできているとは限りません。千佳は、息子に何があったのか聞きたい一方で、聞くのが怖くもあります。こうした相反する気持ちは、名前で並べるより、行動のずれとして見せると伝わりやすくなります。
相反する気持ちの説明を、言いかけてやめる行動にする
修正前
千佳は、健太に聞きたい気持ちと、聞きたくない気持ちのあいだで揺れていた。
修正後
「健太」
呼ぶと、健太がゲームの画面から顔を上げた。
「……ご飯、おかわりは?」
「いらない。さっき食べたじゃん」
千佳はうなずいて、空の茶碗を流しに運んだ。
変更の理由
- 名前を呼ぶ行動が「聞きたい」を、別の質問にすり替えることが「聞きたくない」を示しています。二つの気持ちが一つの会話の中で入れ替わるので、揺れていることを言わなくても分かります。
- 健太の「さっき食べたじゃん」で、千佳の質問が不自然だったことが、健太の側からも示されます。
- 修正前のように気持ちを整理して書くほうが合う場合もあります。語り手が人物を少し離れた所から見ている文体や、長い時間を要約する場面では、「揺れていた」と一文でまとめたほうが話が進みます。
視点の方式で、書ける内面が変わる
ここまでの作例は、千佳に寄った視点で書いています。同じ場面でも、誰の視点から書くかによって、書ける内面の範囲が変わります。
| 視点の方式 | 千佳の不安を書ける方法 | 書けないこと | 向く場合 |
|---|---|---|---|
| 千佳の一人称 | 心の声・思考をそのまま。周囲の見え方 | 健太の内心(推測としてなら書ける) | 千佳の考えの癖を読ませたいとき |
| 三人称で千佳に寄る | 一人称とほぼ同じ。動作を少し外から描ける | 健太の内心 | 内面と、外から見た姿の両方を見せたいとき |
| 三人称で健太に寄る | 千佳の動作・会話の変化・表情(健太が見た範囲) | 電話の内容(健太が聞いていなければ)、千佳の考え | 不安を言葉にしない母を、子の目から描きたいとき |
| 広く知る語り手 | 二人の内面、二人とも知らない事実 | 書くことはできるが、誰の場面かがぼやけやすい | 複数の人物のすれ違いを並べたいとき |
健太に寄った三人称で、同じ夕食前を書くと次のようになります。
作例健太に寄った三人称で書いた場合
母さんは今日、キャベツを刻みすぎていた。ボウルからあふれた分が、まな板の上で山になっている。
「学校、どう?」
いきなり何だよ、と健太は思った。期末の点数のことなら、まだ返ってきていない。
「普通だけど」
「そう。普通なら、いいの」
母さんはこっちを見ないまま、また包丁を動かしはじめた。
千佳の不安は、健太が見たもの(切りすぎたキャベツ、こちらを見ない母)と、いつもと違う質問だけで伝わります。健太は理由を期末の点数だと考えていますが、電話の場面を先に読んでいる読者は、健太の知らない理由を知っています。視点人物が知らないことを読者が知っているこのずれも、視点を選ぶときに使える効果です。
三人称で視点人物を決めるときの考え方や、場面ごとに人物を切り替える書き方は、三人称小説の書き方で扱っています。
言いすぎと伝わらなさを調整する
部品を選んだあとは、量を調整します。言いすぎも、伝わらなさも、どちらも起こります。
言いすぎた内面を、動作と具体的な思考にしぼる
修正前
千佳は不安で胸がいっぱいになった。心臓が早鐘を打ち、手が震えた。健太に何があったのだろう、もし大変なことだったらどうしよう、と千佳は思った。千佳は不安でたまらず、キャベツを刻む手を止めた。
修正後
キャベツを刻む手が止まった。
何があったんだろう。小野先生の「いえ」の言い方が、耳に残っていた。
変更の理由
- 修正前は、感情の名前が二回、身体の反応が二つ、思考が一つ、動作が一つと、四種類の部品がすべて「不安」を伝えています。同じことを何度も言われると、読者が人物の不安を自分で感じる余地は少なくなります。
- 修正後は、動作と思考の二つにしました。思考も「大変なことだったら」という誰にでも当てはまる心配から、「先生の『いえ』の言い方」という、この場面にしかない具体的な引っかかりに変えています。
- 物語の山場で、人物の感情が最も強くなる場面では、部品を多めに使ってもかまいません。その場合も、同じ種類の部品を重ねず、種類を変えて強さを段階的に上げます。
伝わらない内面に、普段との「ずれ」を一つ置く
修正前
電話を切ったあと、千佳はキャベツを刻みつづけた。夕飯はいつもどおりの時間にできた。
修正後
電話を切ったあと、千佳はキャベツを刻みつづけた。夕飯はいつもどおりの時間にできた。ボウルの中のキャベツだけが、いつもの倍の量になっていた。
変更の理由
- 修正前は、千佳が電話を気にしていないのか、気にしないふりをしているのか、読者には判断できません。
- 普段とのずれを一つ置くと、抑えた書き方のままで、千佳が動揺していることに読者が気づけます。
- あえて読者にも千佳の不安を見せず、後の場面で明かす構成なら、修正前のままでかまいません。その場合は、後で明かしたときに、この場面の「いつもどおり」が別の意味で読み返せるようにしておきます。
感情の強さに合わせて、部品の選び方を変える目安は次のとおりです。
| 不安の強さ | 選ぶ部品の例 | 作例での形 |
|---|---|---|
| 弱い(気がかり) | 思考を一文、または感情の名前を一語 | 「何の相談だろう」 |
| 中くらい(手につかない) | 動作のずれと、具体的な思考を一、二文 | 切りすぎたキャベツ、先生の「いえ」 |
| 強い(ほかのことが考えられない) | 周囲の見え方の変化、普段と違う会話、身体の反応を一つ | 靴のかかとに目が行く、「普通なら、いいの」 |
強さを上げるときは、部品の数を増やすより、部品の種類を変えるほうが効果が分かりやすくなります。気がかりの段階では頭の中だけにあった不安が、強くなると目に入るものや口から出る言葉まで変えていく、という順に書くと、読者は変化を追えます。
表現の候補が思い浮かばないときは、感情ごとの表現を集めた辞典を手元に置く方法もあります。たとえば『感情類語辞典[増補改訂版]』(フィルムアート社)は、各感情について目に見える外的なシグナル、体の内側で感じる内的な感覚、精神的な反応、感情が強い場合や本人が隠している場合のサインなどを挙げています。ただし、候補をそのまま並べると作例Bのような文になります。辞典は候補を探す道具として使い、この記事の手順で、人物と場面に合うものを一つ選んでください。辞典の選び方は小説に使う類語辞典のおすすめと選び方で比べています。
確認表心理描写の確認表
-
同じ場面で、感情の名前を二回以上使っていない
-
身体の反応は一つか、段階をつけて種類を変えている
-
思考は、その人物らしい傾き(何を恐れ、誰のせいだと考えるか)を示している
-
視点人物以外の内面を、外から見える動作や会話の変化で書いている
-
抑えた書き方の場面に、普段との「ずれ」が一つはある
-
長い心の声の前後に、場面が進んでいることを示す動作や会話がある
感情ごとに、直後と時間がたった後、表に出す人と隠す人で描き方を比べたいときは、感情別の記事が使えます。喜びは小説で喜びを描写するには?、怒りは小説で怒りを描写するには?、恐怖や緊張は小説で恐怖・緊張を描写するには?で扱っています。
自分で部品を選び直しても、人物の気持ちが読者に伝わっているかどうかは、書き手には確かめにくいものです。原稿があり、具体的な疑問が残っている場合は、読み手に「この場面で人物は何を感じていたと思うか」を言葉にしてもらうと、言いすぎか伝わっていないかが分かります。頼み方は小説の感想を依頼するには?で扱っています。有料の講評を頼むなら、小説の添削はどこに頼む?で依頼先の違いを確かめ、相談点に「どの場面の、誰の気持ちが伝わっているか」を挙げておくと、心理描写についての答えを受け取りやすくなります。