Wordで小説原稿を整える方法|縦書き・文字数・行数・ページ設定
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この記事の答え
Wordの設定は、応募先の要項に書かれた条件を起点に決めます。「40字×30行」はよく見る書式ですが、すべての公募の決まりではありません。
- 要項から「ファイル形式・用紙・向き・文字方向・字数と行数・枚数・作品情報」を書き出してから設定する
- [ページ設定]は「用紙→向きと文字方向→余白→フォント→文字数と行数」の順に決める(字数の上限が余白と文字の大きさで変わるため)
- 保存して開き直し、設定値と文字数を確かめる。Wordの実ページ数と「400字詰め換算」の枚数は別の数字として確認する
目次
応募要項に「縦書き・40字×30行」のような書式が指定されているのに、Wordのどこをどう触ればよいか分からない人に向けた記事です。架空の練習用の要項を一つ用意し、そこから設定項目を抜き出して、Wordで設定し、保存後に確かめるまでを順に示します。あわせて、実在の公募二つの要項を並べ、書式の指定が応募先ごとにどれだけ違うかも確認します。
画面の名前は、Windows版のWord(Microsoft 365、Word 2024/2021/2019/2016)を前提にしています。[ページ設定]ダイアログの中のタブや項目の名前は、版や更新によって違うことがあります。見当たらない項目は、近い名前のものを探してください。Mac版やWeb版で違う点は、その都度ふれます。
応募要項から、Wordで設定する項目を抜き出す
最初にするのは、Wordを開くことではなく、要項を読んで設定項目を書き出すことです。書式の指定は応募先ごとに違い、同じ出版社の賞でも同じとは限りません。
たとえば集英社オレンジ文庫の二つの賞の応募要項を並べると、次のようになります。
| 項目 | 集英社短編小説新人賞 | 集英社ノベル大賞 |
|---|---|---|
| 長さの指定 | 400字詰め原稿用紙25〜30枚換算 | 1枚あたり40文字×32行で、80〜130枚まで |
| ファイル形式 | .docx または .txt | .docx または .txt(原稿・あらすじとも) |
| 縦書き・横書き、用紙サイズ | 要項に記載なし | 要項に記載なし |
| 添えるもの | 応募フォームに必要事項を記入 | 800〜2000文字程度のあらすじ |
二つを比べると、次のことが分かります。
- 「40字×30行」はすべての公募の決まりではありません。ノベル大賞は40文字×32行です。行数が二行違うだけで、同じ原稿でも枚数が変わります。
- 長さを「換算」で数える賞と、指定の書式の「枚数」で数える賞があります。短編小説新人賞の要項は、改行や章によるページ送りで長さが変わるため「400字詰め設定の書式で長さをご確認ください」と書いています。
- 書いていないことは、決まりとして作らない。縦書きか横書きか、用紙サイズが要項にない場合は、自分で決めてかまいません(決め方は後で示します)。
- PDFの指定はありません。どちらも .docx か .txt です。Wordで整えた原稿をPDFにして出す、という形にはしません。
要項全体の読み方(締切、応募資格、未発表の条件など)は小説新人賞の応募要項の読み方で扱っています。この記事では、書式に関わる項目だけを使います。
練習用の架空の要項から、設定表を作る
ここからは、次の架空の要項を例に進めます。実在の賞ではありません。
作例架空の練習用要項(書式の部分)
・原稿は400字詰め原稿用紙換算で30〜50枚。
・A4判横置き、縦書き、1行40字×30行。
・本文は明朝体、10.5〜12ポイント。
・各ページの下部にページ番号を入れること。
・1枚目に作品名・筆名・400字詰め換算枚数を書き、本文は2枚目から始めること。
・Word形式(.docx)で提出。ファイル名は「作品名_筆名.docx」とすること。
この要項から、Wordで設定する項目を一行ずつ書き出します。
| 要項の記載 | Wordで設定・確認する場所 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| A4判 | [ページ設定]の[用紙]タブ | 用紙サイズが「A4」になっているか |
| 横置き | [ページ設定]の[余白]タブ「印刷の向き」 | 「横」になっているか。縦書きに切り替えたあとにもう一度見る |
| 縦書き | [ページ設定]の[文字数と行数]タブ「文字方向」 | 「縦書き」になっているか |
| 1行40字×30行 | [文字数と行数]タブ「文字数と行数を指定する」 | 文字数40・行数30。本文の1ページ目で実際に数える |
| 明朝体・10.5〜12ポイント | [文字数と行数]タブの[フォントの設定] | 本文に別のフォントが混ざっていないか |
| ページ下部に番号 | [挿入]タブ→[ページ番号] | 2枚目以降に番号が出ているか |
| 1枚目に作品情報 | 1枚目のあとに改ページを入れる | 本文が2枚目の1行目から始まるか |
| 400字詰め換算30〜50枚 | 文字数の確認と、20字×20行での確認 | 後の「実ページ数と換算枚数」の項で確かめる |
| .docx・ファイル名 | [名前を付けて保存] | 拡張子とファイル名の形 |
この表を作っておくと、設定の途中で「何をどこまで終えたか」が分かり、提出前の確認表としても使えます。
要点要項に書式の指定がないとき
- 縦書きか横書きか:指定がなければ、どちらを選んでも要項に反することにはなりません。読み手が読む形に近いほうを選びます。紙の本(縦組み)を想定した賞なら縦書き、投稿サイト上で読まれる形の応募なら横書き、が一つの目安です。迷う場合は、書きやすいほうで書き、提出前に要項をもう一度読みます。
- .txt で出す場合:テキストファイルには縦書きや字数・行数の設定は保存されません。Wordの設定は、長さを数えるための自分用の画面だと考えます。
- 用紙サイズ:指定がなければA4が無難です。
設定は「用紙→向きと文字方向→余白→フォント→文字数と行数」の順に決める
Wordで「1行の文字数」と「1ページの行数」を指定するときは、順番が大事です。1行に入る文字数の上限は、用紙の大きさ、余白、文字の大きさで決まるため、先に文字数を入れてからフォントを大きくしたり余白を広げたりすると、指定した字数が入らなくなります。
すべての設定は、[レイアウト]タブの[ページ設定]グループ右下にある小さな矢印(ダイアログ起動ツール)から開く[ページ設定]ダイアログで行えます。
手順練習用の要項をWord(Windows版)で設定する
- 新しい文書を開き、[ページ設定]ダイアログを開く。[レイアウト]タブ→[ページ設定]グループ右下の矢印を選びます。
- [用紙]タブで用紙サイズを「A4」にする。
- [文字数と行数]タブの「文字方向」で「縦書き」を選ぶ。縦書きにすると、用紙の向きが自動で横に切り替わることがあります。
- [余白]タブで「印刷の向き」を確かめ、余白を決める。要項の「横置き」に合わせて「横」になっているかを見ます。余白に指定がなければ、この時点では上下左右20〜25mmほどにしておき、次の手順で字数が入らなければ調整します。
- [文字数と行数]タブに戻り、[フォントの設定]で本文のフォントと大きさを決める。練習用の要項なら、明朝体で10.5〜12ポイントのどれかにします。
- 「文字数と行数を指定する」を選び、文字数40、行数30を入れる。入力欄の横に、今の余白と文字の大きさで入る範囲が表示される場合は、それを目安にします。40が範囲を超えている場合や、[OK]のあとで1行が40字にならない場合は、手順4に戻って余白を狭めるか、文字を小さくします。
- ダイアログの下に「設定対象」の欄があれば、「文書全体」になっていることを確かめて[OK]を選ぶ。
縦書きは、[レイアウト]タブの[文字列の方向]からも切り替えられます。ただし、向き・余白・字数と行数をまとめて見直せるので、原稿の設定は[ページ設定]ダイアログで行うほうが確認しやすくなります。
12ポイントで1行40字にするには、余白をどこまで狭くするか
手順6で「40字が入らない」となるときは、まず余白と文字の大きさを疑います。計算すると見当が付きます。
1ポイントは約0.35mmなので、12ポイントの文字は約4.2mmです。40字並べると約169mm。A4を横に置いて縦書きにすると、1行の長さは用紙の短い辺(210mm)から上下の余白を引いた長さになります。
| 本文の文字の大きさ | 40字の長さ(字間なし) | A4横置き・縦書きで上下の余白に使える長さ(合計) |
|---|---|---|
| 10.5ポイント | 約148mm | 約62mm(上下31mmずつまで) |
| 12ポイント | 約169mm | 約41mm(上下20mmずつまで) |
12ポイントで上下25mmずつの余白にすると、1行に使える長さは160mmで、40字(約169mm)は入りません。このときは余白を上下20mmずつ程度まで狭めるか、10.5ポイントにします。表は字と字の間を空けない計算なので、実際の上限はWordの画面に表示される範囲で確かめてください。
文字数と行数が指定どおりにならないとき
設定したのに1行が40字にならない、行数が合わない、ということもあります。考えられる原因と直し方を表にまとめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 1行が39字や41字になる行がある | 句読点や閉じかっこを行頭に置かない処理(禁則処理)で、字数が前後している | 異常ではありません。字数の指定は「1行に入る字数の器」で、すべての行が40字ちょうどになるわけではありません |
| どの行も字数がそろわない | 名前に「P」が付くフォント(MS P明朝など)は文字ごとに幅が変わる | 「MS 明朝」「游明朝」など、Pの付かない明朝体にする |
| 30行のはずが、ページの行数が少ない | 本文の一部(見出しや作品名)だけ文字が大きく、1行で2行分を使っている | 本文と同じ大きさにそろえる。作品名を大きくしたい場合は1枚目だけにする |
| 途中のページから設定が違う | 別の文書から貼り付けた部分に、元の書式(行間や字下げ)が残っている | 貼り付けるときに「テキストのみ保持」を選ぶ。すでに貼った部分は書式をクリアしてから整える |
| 半角の数字や英字が横に寝る | 縦書きでは半角文字が90度回転して表示される | 漢数字や全角にするかどうかは表記の方針で決める |
最後の行の数字の書き方は、Wordの設定というより表記の判断です。原稿全体で漢数字にするか、二桁の数字をどう書くかなどは小説の句読点・かぎ括弧・三点リーダーで、表記の方針として決めておくと迷いません。
注意Mac版・Web版で設定するとき
- Mac版のWordも縦書き、余白、字数と行数の設定ができますが、ダイアログの入口や名前、画面の分け方がWindows版と同じとは限りません。Microsoftのサポート記事には「Windows」「macOS」のタブで手順を分けているものがあるので、自分の環境のタブを選んで読んでください。
- Web版のWord(ブラウザーで開くWord)では、ページレイアウトは保持されますが、デスクトップ版と同じようには編集できない項目があります。縦書きや字数・行数の設定はデスクトップ版のWordで行い、Web版は本文の入力や軽い直しに使うほうが確実です。
- スマホで書いた原稿をWordへ移すときの流れはスマホで小説を書く方法で扱っています。
ページ番号と作品情報を入れる
ページ番号は[挿入]タブから入れる
ページ番号は、次の手順で入れます(対象はWord for Microsoft 365のWindows版・Mac版、Word 2024/2021/2019/2016)。
- [挿入]タブ→[ページ番号]で、位置(ページの下部など)とスタイルを選ぶ。
- 1ページ目に番号を出したくない場合は「先頭ページのみ別指定」を選ぶ。
- 2ページ目を「1」から数えたい場合は、[ページ番号]→[ページ番号の書式]で開始番号を「0」にする。1ページ目が0、2ページ目が1になる。
- 終わったら[ヘッダーとフッターを閉じる]を選ぶか、Escキーを押す。
練習用の要項は「各ページの下部にページ番号」なので、1枚目(作品情報)にも番号が付いたままでかまいません。要項が「本文の1枚目を1とする」などと決めている場合だけ、2と3を使います。番号の付け方に指定がないのに表紙だけ外したり、番号を0から始めたりすると、かえって確認する側が迷います。
1枚目に作品情報を書き、改ページで本文と分ける
作品情報を原稿の1枚目に書くか、応募フォームに入力するかは応募先によって違います。集英社の二つの賞は、応募フォームに必要事項を記入する方式です。フォーム入力の方式で、原稿にも氏名などを書く必要があるかどうかは、要項やよくある質問で確かめます。
原稿の1枚目に書く指定がある場合は、作品情報を書いたあと、改ページ(Windows版では[挿入]タブの[ページ区切り]、またはCtrl+Enter)を入れます。空の行を何行も入れて2枚目へ押し出すと、あとで1枚目を一行直しただけで本文の開始位置がずれます。
ひな形1枚目の作品情報の例(練習用の要項に合わせた形)
作品名 (作品名を書く) 筆名 (筆名を書く) 400字詰め原稿用紙換算 (枚数)枚
枚数は、本文を書き終えてから入れます。数え方は、次の項目で確かめます。
実ページ数と「400字詰め換算」の枚数を分けて確かめる
Wordの画面下(ステータスバー)に出るページ数は、今の設定で組んだときの実際のページ数です。要項が「400字詰め原稿用紙換算」で長さを決めているとき、この数字をそのまま書いてはいけません。
同じ文章でも、1行の字数で使う行数が変わる
次の見本(241字)で比べます。会話が多く、短い段落が続く場面です。
作例枚数の比較に使う見本(241字)
始発まであと一時間。駅前の通りで灯りが点いているのは、角のパン屋だけだった。
奥の作業台で、千尋は丸めた生地を三つに切り分けた。
「それ、昨日より小さくない?」
アルバイトの湊が、粉だらけの手を止めて言った。
「小さくしたの。売れ残りを減らしたいから」
「店長には言った?」
「言ってない」
湊は何か言いかけて、黙ってオーブンの扉を開けた。熱い空気が二人のあいだに流れこみ、表の窓ガラスが白く曇った。
千尋は曇りの向こうに、まだシャッターの下りた改札を見た。あと四十分で、最初の客が来る。
この見本が、1行40字の設定と1行20字の設定でそれぞれ何行を使うかを数えると、次のようになります(禁則処理による行末の調整は考えない単純な計算です)。
| 設定 | 使う行数 | マス目が文字で埋まる割合 | 枚数の見え方 |
|---|---|---|---|
| 字数で割るだけ(241÷400) | ― | ― | 約0.6枚 |
| 1行20字(400字詰め原稿用紙と同じ) | 17行 | 約71% | 17行÷20行=約0.85枚 |
| 1行40字 | 11行 | 約55% | 40字×30行なら11行÷30行=約0.37ページ |
「言ってない」のような短い会話も、1行をまるごと使います。そのため、会話や改行が多い原稿ほど、400字詰めの書式で組んだ枚数は「字数÷400」より多くなります。
仮に、この見本と同じ割合で改行が入った本文が15,000字あるとすると、計算上の目安は次のとおりです。
- 字数で割るだけ:15,000÷400=37.5枚
- 20字×20行で組んだ枚数:約53枚
- 40字×30行で組んだページ数:約23ページ
同じ原稿が「37.5枚」にも「53枚」にも見えます。練習用の要項(換算30〜50枚)なら、字数で割ると範囲内、20字×20行で組むと範囲外です。会話の少ない原稿なら差は縮みますが、どちらで数える要項なのかを確かめずに判断すると、規定を外れるおそれがあります。
400字詰めの書式で確かめる手順
要項が「400字詰め換算」で、確かめ方を書いていない場合は、短編小説新人賞の要項にあるように400字詰め設定の書式で長さを確かめるのが確実です。
手順400字詰めの枚数を確かめる
- 提出用のファイルを保存してから、[ファイル]→[名前を付けて保存]で確認用の別名ファイル(「確認用_20x20.docx」など)を作ります。提出用のファイルの設定は変えません。
- 確認用ファイルの[ページ設定]で、文字数20・行数20にします。縦書き・横書きはどちらでもかまいません。
- 1枚目の作品情報と改ページを消し、本文だけにします。
- 画面下のページ数を見ます。これが、本文を400字詰めの書式で組んだ枚数の目安です。最後のページが数行だけでも1枚と数えるかどうかは、要項に従います。
字数から単純な枚数だけを出したいときは、原稿用紙の単純換算が使えます。ただし、ツールの結果は改行や字下げを含まない「字数÷1枚の字数」です。要項がどちらを求めているかに合わせて使い分けてください。
Wordの文字カウントで見る数字
Wordは文書の文字数、ページ数、段落数、行数を自動で数え、ステータスバーで確認できます。ステータスバーの文字カウントを選ぶと、詳しい内訳が出ます(Windows版では[校閲]タブの[文字カウント]からも開けます)。一部の文字数だけを知りたいときは、その範囲を選択します。内訳の項目名は版によって違うことがありますが、Windows版ではおおむね次のような数字が並びます。
| 文字カウントの項目 | 小説原稿での使い方 |
|---|---|
| 文字数(スペースを含めない) | 「本文◯字以内」のような字数の規定と照らし合わせる |
| 文字数(スペースを含める) | 空白も含めた字数。字下げの全角空白も空白として数えられるため、字下げの多い原稿では上の数字との差が大きくなることがある。規定がどちらで数えるか分からない場合は、両方を控えておく |
| 行数・ページ数 | 今の設定で組んだときの数字。設定を変えると変わる |
作品情報も含めて数えないよう、本文だけを選択してから数えます。
保存して開き直し、ずれを確かめる
設定が終わったら、一度保存してWordを閉じ、ファイルを開き直します。開き直して初めて分かるずれがあるからです。
確認表保存して開き直したあとの確認表
-
ファイル名と拡張子が要項どおりか(.docx の指定なら .docx。古い .doc で保存していないか)
-
画面の上部に「互換モード」と出ていないか(出ている場合は、古い形式か、古い版のWordとの互換の設定でファイルを開いている)
-
[ページ設定]の[文字数と行数]タブで、文字方向・文字数・行数が設定した値のままか
-
[余白]タブの印刷の向きと、[用紙]タブのサイズが要項どおりか
-
本文の1ページ目で、1行の字数と1ページの行数を実際に数えたか(数行だけでよい)
-
本文のフォントが一種類にそろっているか。貼り付けた部分だけ違うフォントになっていないか
-
ページ番号が要項の位置に出ているか
-
1枚目の作品情報のあと、本文が次のページの1行目から始まっているか
-
文字カウントの字数と、400字詰めの書式で組んだ枚数を控えたか
.txt の指定で提出する場合は、[名前を付けて保存]でファイルの種類をテキスト形式(Windows版では「書式なし(*.txt)」)にします。保存の途中で文字のエンコード(文字コード)を選ぶ画面が出ることがあります。要項に指定があればそれに合わせ、指定がなければ、保存したファイルをメモ帳などで開いて文字化けしていないかを確かめます。テキストファイルには縦書きや字数・行数、ページ番号は残らないので、長さの確認はWordのファイルで行っておきます。
ルビや傍点を入れた原稿は、保存し直したあとにルビの位置がずれていないかも見ます。Wordでのルビの付け方と、投稿サイトとの記法の違いは小説原稿のルビ・傍点の付け方で扱っています。
PDFにした枚数は、原稿用紙の換算枚数ではない
WordからPDFを作ると、今の設定で組んだページがそのまま固定されます。40字×30行の設定でPDFにすれば、PDFのページ数は40字×30行のページ数です。400字詰め換算の枚数にはなりません。
PDFを作る前に、次の二点を確かめます。
- 提出先がPDFを受け付けているか。集英社の二つの賞のように .docx か .txt を指定している応募先へ、PDFを出してはいけません。
- PDFにする目的は何か。提出用なのか、自分の確認用(別の端末で見た目を確かめる)なのか、印刷所への入稿用なのかで、確かめることが変わります。
最後に、要項の確認からPDFの前までをまとめます。
要点この記事の手順のまとめ
- 要項から、ファイル形式・用紙・向き・文字方向・字数と行数・枚数・作品情報を書き出す。書いていないことは決まりにしない。
- [ページ設定]で、用紙→向きと文字方向→余白→フォント→文字数と行数の順に設定する。
- ページ番号と作品情報を入れ、改ページで本文と分ける。
- 保存して開き直し、設定値・フォント・字数を確かめる。
- 「字数÷400」「400字詰めの書式で組んだ枚数」「提出書式のページ数」を、別々の数字として控える。