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小説

小説のネタがないときの考え方|日常の違和感を物語に変える

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この記事の答え

ネタが思いつかないときは、珍しい出来事を探すより、身近な違和感に人物の望みと、それを妨げるものを足します。

  • 見たことと「なぜ?」を二行でメモし、十件ためる
  • 気になるメモに「もしも」を一つだけ足し、誰が何を望み、何が妨げるかを書く
  • 三つの案を「書き続けたいか・結末が浮かぶか・自分が書ける範囲か」で比べ、一つを選ぶ
目次

「小説のネタが思いつかない」と感じるとき、足りないのは出来事そのものより、出来事を物語に変える部品かもしれません。この記事では、架空の書き手の日常メモ十件から三つの物語案を作り、判断表で一つを選ぶまでを順に見せます。読み終えたら、自分のメモから一つ、人物と出来事の付いた「物語の種」を作れます。

出来事に足りないのは「誰が、何を望み、何に妨げられるか」

日常で見かけた出来事は、そのままでは素材です。物語になるのは、その出来事の中で誰かが何かを望み、それがすんなりとは叶わないときです。

段階 書いてあること 例
素材 見たこと・起きたこと 同じ車両の人が、毎朝一駅手前で降りて歩いていく
疑問 素材に対する「なぜ」「そのあと」 なぜ一駅手前なのか。雨の日も歩くのか
物語の種 人物・望み・障害が付いた一行 疑問に仮の答えを一つ決め、その中で誰かが何かを望み、何かに妨げられている形にしたもの(後半で作ります)

ネタ探しが止まる理由の一つは、素材の段階で「これは面白いか」を決めようとすることです。素材の面白さは、人物と障害を足す前にはほとんど分かりません。「一駅手前で降りる人」は、それだけなら小さな観察です。けれど、その人が駅で誰かを避けているのだとしたら、話は動き始めます。

そこでこの記事では、次の順で進めます。

手順ネタを物語の種にする順番

  1. 見たことと疑問を、二行でメモする(十件ためる)
  2. 気になるメモに「もしも」を一つだけ足す
  3. 主人公を決め、望みと障害を組み合わせて三つの案にする
  4. 判断表で、書き続けたい一つを選ぶ
  5. 既存作品に近すぎないかを見直し、種のメモにして残す

見たことと「なぜ」を二行でメモする

メモは二行で書きます。一行目は見たことだけ、二行目はそれに対する疑問です。一行目に「変な人」「さびしい光景」のような評価を書くと、あとで読み返したときに何を見たのかが分からなくなります。二行目には答えを書きません。答えを書くと、そこで考えが閉じてしまうからです。

何を見ればよいか迷う場合は、次の五つの型を頭に置いておくと、違和感に気づきやすくなります。

違和感の型 見つけ方 一行目の例
いつもと違う 毎日の場面で、一つだけ変わったところ 毎晩九時に一軒だけ窓の明かりが消え、十分後にまた点く
続いている 理由が分からないまま繰り返されていること 迷い猫の貼り紙が、日付だけ書き換えられて三年貼られている
残っている 置き去りの物、終わったはずなのに残っている物 時計店のシャッターの「しばらく休みます」の紙が日に焼けている
しなかった 誰かがしなかったこと、自分がしなかったこと もらったカタログギフトを、期限が切れるまで選べなかった
呼び方・名前 人が別の名前で呼ばれる、呼び方が変わる 母が電話で、知らない名前で呼ばれて返事をしていた

最後の二つの型のように、他人ではなく自分や家族の行動もメモの対象になります。自分がしなかったことには、自分でも言葉にできていない理由が隠れていることがあり、それがそのまま人物の「ためらい」の材料になります。

作例:日常メモ十件

架空の書き手が二週間でためたメモです。

番号 見たこと 疑問
1 朝の電車で、同じ車両の人が毎日一駅手前で降り、線路沿いを歩いていく なぜ一駅手前なのか。雨の日も歩くのか
2 引っ越した部屋の郵便受けに、前の住人宛ての封筒が月に一通届く。差出人はいつも同じで、宛名は手書き 前の住人は返事を書いていたのか。差出人は引っ越しを知らないのか
3 コインランドリーの乾燥機に、日曜の夜になると青いタオルが一枚だけ残っている 忘れ物なのか、わざとなのか
4 商店街の時計店のシャッターに「しばらく休みます」の紙。字が薄くなっている 「しばらく」は、いつまでのつもりだったのか
5 夕方の公園で、老人が将棋盤を広げ、向かいの席を空けたまま一人で指している 向かいに座っていたのは誰か
6 職場の自動販売機で、誰も買わない缶のおしるこが、一列だけ補充され続けている 誰が買っているのか
7 迷い猫の貼り紙が、日付だけ書き換えられて三年貼られている 貼り続けている人は、まだ見つかると思っているのか
8 母が電話で、知らない名前で呼ばれて「はい」と返事をしていた その名前で母を呼ぶのは誰か
9 毎晩九時に一軒だけ窓の明かりが消え、十分後にまた点く 十分間、何をしているのか
10 結婚式でもらったカタログギフトを、期限が切れるまで選べなかった 何が選べなかったのか

十件のうち、このまま書けば小説になるものは一つもありません。それで構いません。この段階で必要なのは、二行目の疑問が書けていることだけです。

注意実在の人を見たメモの扱い

メモは自分だけのものにしておきます。作品に使うときは、見かけた人をそのまま書き写すのではなく、出発点として使い、人物は年齢・職業・場所を変えて別人として作り直します。駅名と時刻、店の名前など、組み合わせると誰か分かる情報は作品に残さないでください。家族や知人の出来事を題材にする場合も、本人が読んで自分のことだと分かる書き方になっていないかを、公開前に見直します。

「もしも」を一つだけ足して、出来事を動かす

疑問のままでは、まだ何も起きていません。そこで、疑問に仮の条件を一つ足します。足し方には次のような方向があります。メモ1「一駅手前で降りる人」で試すと、同じ素材から別々の話が始まるのが分かります。

足し方 問いの形 メモ1に足した例
理由を決める もしも、そうするのが〜のためだったら 職場の最寄り駅の改札前に、会いたくない人が毎朝立っているから
例外を起こす もしも、ある日だけそうしなかったら ある朝、その人が一駅手前で降りず、自分と同じ駅で降りた
立場を替える もしも、自分がその側だったら 一駅手前で降りて歩いているのが、自分だったら
先へ延ばす もしも、それがずっと続いたら 職場が移転するまでの十年間、毎朝歩き続けていたら

「もしも」は、不思議な出来事である必要はありません。上の四つはどれも現実に起こり得る条件です。現実離れした条件を一つ足して、その仕掛けで短い話を落ちまで書きたい場合は、ショートショートの書き方の手順が合います。

足すのは一度に一つ

「もしも」を同時に二つ足すと、何の話なのかがぼやけます。

一つのメモに条件を二つ足した案と、一つにしぼった案

条件を二つ足した案

一駅手前で降りるその人は、実は職場で横領を疑われていて、しかも一駅手前の駅前に生き別れの姉が住んでいる。

条件を一つにした案

一駅手前で降りるその人は、職場の最寄り駅の改札前に毎朝立っている誰かに、顔を見られたくない。

変更の理由

  • 二つ足した案では、横領の疑いと姉の存在が別々の方向へ話を引っぱり、主人公が何を望む話なのかが決まりません。
  • 一つにした案では、「誰を避けているのか」「なぜ避けるのか」という次の問いが自然に出てきます。条件を足すのは、この問いに答えるときで十分です。
  • 長編で複数の筋を並べる場合は、条件が二つ以上あってかまいません。ただし種の段階では、一つずつ足して、それぞれが一本の話になるかを確かめてから組み合わせます。

主人公の望みと障害を組み合わせて、三つの案にする

十件のメモから、まず三つを選びます。このときの基準は二つだけです。疑問を読み返して、自分が答えを知りたいと思うか。人が一人、具体的に浮かぶか。作例の書き手は、メモ1・2・8を選びました。

次に、それぞれに「もしも」を一つ足し、主人公・望み・障害を決めます。障害は、外の事情(外)と、主人公の内側のためらい(内)を一つずつ置きます。外の障害だけだと、主人公は困るだけで迷いません。内のためらいがあると、主人公が自分で選ぶ場面が生まれます。最後に、状況を動かす変わる条件(期限や出来事)を一つ決めます。

項目 案A(メモ1) 案B(メモ2) 案C(メモ8)
もしも 職場の最寄り駅の改札前で毎朝あいさつ運動をしている老人が、二十年会っていない父だったら 封筒に切手も消印もなく、差出人が自分で郵便受けに入れに来ていたら 毎週木曜の夜、母を別の名前で呼ぶ電話が、同じ人からかかってくるとしたら
主人公 三十代の会社員。一駅手前で降りて歩いている本人 二十代。その部屋に越してきたばかりの一人暮らし 三十代。母と暮らすために実家へ戻った娘
望み 父に気づかれないまま、今の職場に通い続けたい 前の住人はもういないと差出人に伝え、手紙を止めたい 母がその名前で、誰と何を話しているのか知りたい
障害(外) 一駅分歩くと始業に間に合わない日がある。同僚が「あのおじいさんに会うと元気が出る」と言う 封筒に差出人の住所がない。他人宛ての手紙は開けられない 母は聞くと笑ってはぐらかす
障害(内) 一度だけ、父がどんな顔で笑っているのか見たい 届かない手紙を書き続けている人に、それを知らせるのが怖い 自分も、仕事を辞めて戻ったことを母に言えていない
変わる条件 改札に「あいさつ運動は今月末で終わります」の貼り紙が出る 手紙はいつも十日に届く。次の十日、主人公は仕事を休む 母が検査入院し、木曜の夜に電話に出られるのは主人公だけになる

案Aでは、見られていた側(一駅手前で降りる人)を主人公にしました。案Bと案Cは、メモを書いた側(見た人)が主人公です。メモを書いた自分の立場にこだわらず、いちばん迷いの大きい人を主人公にすると、選択の場面が作りやすくなります。

表の内容を一行にまとめると、種の形になります。

作例三つの案を一行にした形

案A:父に気づかれずに通い続けたい会社員が、あいさつ運動の最後の日を知り、一駅先まで乗るかどうかを迫られる。
案B:前の住人宛ての手紙を止めたい新しい住人が、手紙が届く日に郵便受けの前で差出人を待つ。
案C:母の秘密を知りたい娘が、母の入院中、母の別の名前で電話に出るかどうかを迫られる。

三つとも、「主人公が何かを選ばなければならなくなる」ところまで書けています。ここまで来れば、物語の種と呼べます。

三つの案を比べて、書き続けたい一つを選ぶ

三つの案から一つを選びます。基準は「どれがいちばん面白いか」ではなく、この案で最後まで書けるかです。作例の書き手は、次の五項目で比べました。

比べる項目 案A(一駅手前) 案B(手紙) 案C(母の名前)
書き続けたいか(自分が答えを知りたい問いがあるか) ○ 父を許すかより、見ないまま終わらせてよいのかが知りたい ○ 差出人が誰で、なぜ書き続けるのかが知りたい ○ 母の知らない顔を書いてみたい
結末の場面が一つ浮かぶか ○ 最後の日、一駅先まで乗っていく △ 差出人に会う場面は浮かぶが、その後が二通りある ○ 主人公が母の名前で電話に出る
自分が書ける範囲か △ 朝の駅の様子やあいさつ運動の実際は、見に行くか調べる必要がある ○ 集合住宅の郵便受けも一人暮らしも身近 △ 検査入院の手続きや病院の決まりは、確かめないと書けない
予定の長さに収まるか(今回は5,000字前後) △ 父の過去を書くと一万字を超えそう ○ 場面三つで収まりそう △ 母の過去を入れると長くなる
既存作品に近すぎないか △ 生き別れの親との再会は、よくある型 △ 手紙で見知らぬ人とつながる型に寄りやすい ○ すぐに思い当たる作品はない

作例の書き手は、案Bを選びました。三つとも書き続けたい気持ちは同じくらいでしたが、案Bは調べなくても書ける範囲にあり、今回の長さに収まります。結末が△の点は、「差出人に会ったあと、主人公が何をするか」を仮に一つ決めておけば、書きながら確かめられます。

この表は、○の数を足して決めるためのものではありません。使い方には二つの決まりがあります。

  • 「書き続けたいか」が×の案は、ほかがすべて○でも選ばない。書きたい問いのない案は、途中で止まりやすいからです。
  • 「書ける範囲」が△でも、いちばん書きたい案なら選んでよい。その場合は、調べる項目を先に洗い出します。案Aを選ぶなら、駅の朝の人の流れや、あいさつ運動がどう行われているかを確かめることになります。調べる項目の決め方は小説の取材の手順で扱っています。

選ばなかった二案は捨てずに、メモ十件と一緒に残しておきます。次の作品の種になるほか、案Bを書いている途中で、案Cの「別の名前で呼ばれる人」を差出人の設定に借りる、といった使い方もできます。

十件ためても、どれも書きたいと思えないときは?

二行目の疑問が「なぜ?」だけで止まっていないかを見直します。「なぜ」の次に「そのあとどうなるのか」「自分ならどうするか」を一つ書き足すと、自分が気にしていることが見えてきます。それでも動かない場合は、他人を見たメモより、自分がしなかったこと(メモ10のような)を増やしてみてください。自分のためらいには、自分で書き続けたくなる問いが含まれていることがあります。

既存作品に近すぎる案を見直す

選んだ案が、どこかで読んだ話に似ている気がすることがあります。まず知っておきたいのは、型が似ていること自体は珍しくないという点です。「再会もの」「手紙もの」のような大きな型は、多くの作品が共有しています。見直すべきなのは、型ではなく、特定の一作と細部まで重なっている場合です。

手順近すぎないかを確かめる手順

  1. 自分の案を「〜みたいな話」と人に説明するつもりで言ってみる。特定の作品名がすぐに浮かんだら、その作品と並べて比べる。
  2. 下の表の項目ごとに、重なっているかを書き出す。
  3. 重なる項目が多い場合は、自分の案にしかない要素を増やす。変えやすいのは、主人公の望みと、山場での選択。
比べる項目 確かめること
設定 舞台・時代・状況の組み合わせが同じか
人物の関係 主人公と相手の関係、立場が同じか
出来事の順番 出会い・転機・山場が同じ順で起きるか
山場の選択と結末 主人公が同じことを選び、同じように終わるか
名前・印象的な場面・決め台詞 人物名や、その作品を象徴する場面・言い回しが同じか

案Bは、比較表で「手紙で見知らぬ人とつながる型に寄りやすい」と△を付けた案です。作例の書き手は、種の一行を次のように直しました。

型に寄った種と、主人公の選択に寄せた種

型に寄った種

前の住人宛ての手紙に、主人公が思い切って返事を書き、差出人との文通が始まる。

主人公の選択に寄せた種

主人公は手紙を一度も開けないまま、十日の朝に郵便受けの前で差出人を待ち、宛名の人はもう住んでいないと告げるかどうかを選ぶ。

変更の理由

  • 直す前の種は、手紙のやりとりを重ねて心を通わせる、よく知られた筋に沿っています。この筋で書くこと自体は自由ですが、読者は先の展開を予想しやすくなります。
  • 直したあとの種では、文通を始めないことにしました。物語の中心は「手紙を止めたい」という主人公自身の望みと、告げるかどうかの選択に移ります。
  • 手紙の中身を最後まで読まないという決まりは、主人公の性格(他人の事情に踏み込めない)とも結び付きます。似ている点を消すだけでなく、人物の側から理由を持たせると、自分の作品の要素になります。

注意発想が同じなら自由に使える、とは考えない

文化庁の「著作権テキスト」は、著作物とは何かを説明する箇所で、表現されていない「アイデア」などを著作物に当たらない例として挙げています。ただし、これは「発想が同じなら、既存作品の筋や場面を何でもなぞってよい」という意味ではありません。文章や場面の組み立てを特定の作品から写せば別の問題になり得ますし、読者が「あの作品と同じだ」と感じれば、作品の受け取られ方にも響きます。個別の作品が権利の上で問題になるかどうかの判断は、この記事では扱いません。必要な場合は専門家に相談してください。

選んだ案を「物語の種メモ」にして残す

最後に、選んだ案を一枚のメモにまとめます。項目は、ここまでの手順で決めたものだけです。

ひな形物語の種メモ(コピーして使えます)

もとのメモ(見たこと):
疑問:
足した「もしも」:
主人公(年齢・立場):
望み:
障害(外):
障害(内):
変わる条件:
種の一行:
浮かんでいる結末の場面(仮でよい):
書くために確かめること:
近い既存作品と、自分の案だけにある要素:

作例の案Bを記入すると、次のようになります。

作例物語の種メモの記入例(案B)

もとのメモ:引っ越した部屋の郵便受けに、前の住人宛ての封筒が月に一通届く。差出人はいつも同じで、宛名は手書き。
疑問:差出人は引っ越しを知らないのか。
足した「もしも」:封筒に切手も消印もなく、差出人が自分で郵便受けに入れに来ている。
主人公:二十代。その部屋に越してきたばかりの一人暮らし。
望み:前の住人はもういないと差出人に伝え、手紙を止めたい。
障害(外):差出人の住所がない。他人宛ての手紙は開けられない。
障害(内):届かない手紙を書き続けている人に、それを知らせるのが怖い。
変わる条件:手紙はいつも十日に届く。次の十日、主人公は仕事を休む。
種の一行:主人公は手紙を一度も開けないまま、十日の朝に郵便受けの前で差出人を待ち、宛名の人はもう住んでいないと告げるかどうかを選ぶ。
浮かんでいる結末の場面:差出人に告げたあと、主人公は自分の郵便受けに、自分の名前の小さな札を貼る。
書くために確かめること:集合住宅の郵便受けの形(鍵の有無、名札の位置)。宛先の人が住んでいない郵便物の一般的な扱い。
近い既存作品と、自分の案だけにある要素:手紙でつながる型。文通をしない、手紙を開けない、告げるかどうかの選択が中心。

記入例の「浮かんでいる結末の場面」は、仮のものです。書き進めて別の終わり方が見えたら、書き換えてかまいません。ただし、望みと障害と変わる条件の三つは、初稿の間は動かさないでおくと、話がぶれにくくなります。

練習自分のメモから、物語の種を一つ作る(二週間+30分)

  1. 二週間、見たことと疑問を二行でメモし、十件ためます。違和感の五つの型を一日一つ意識すると集めやすくなります。
  2. 十件から、答えを知りたい疑問があり、人が一人浮かぶメモを三つ選びます(5分)。
  3. 三つそれぞれに「もしも」を一つ足し、主人公・望み・障害(外と内)・変わる条件を書きます(15分)。
  4. 判断表の五項目で比べて、一つを選びます。「書き続けたいか」が×の案は外します(5分)。
  5. 選んだ案を、物語の種メモに書き写します(5分)。

種ができたら、次に何をするかは、どこで迷っているかで変わります。

  • 種の中に、主人公が何を選ぶ話なのか、作品全体で何を問うのかをはっきりさせたいときは、小説のテーマの決め方で、問いと選択の形に整えられます。
  • 職業や場所など、書くために調べることが多い案を選んだときは、小説の取材の手順で、本文に必要な範囲から調べものを決めます。
  • 最初の一作として短く書き切りたいときは、小説の書き方の手順で、種から初稿まで進められます。