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発表・本作り

文字だけの同人誌表紙の作り方|小説・作品集のタイトルと余白を整える

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この記事の答え

文字だけの表紙は、題名と筆名の大きさの差(階層)、書体、余白、色の数の四つで作品の印象を作ります。

  • 表1に載せる情報をしぼり、題名を一番大きく、筆名をはっきり小さくする。差があいまいだと、どれも目に入らない
  • 静かな作品は余白を広く、軽い作品は色と文字で面を埋め、緊張感のある作品は暗い色面と詰めた字間で、と調子に合わせて決める
  • 見栄えの案ができたら、背と表4を含めた印刷用の一枚に仕上げ、フォントの利用条件を記録し、原寸で刷って確かめる
目次

絵が描けない、イラストを頼む予算がない、あるいは題名の言葉そのものを見せたい。そんなとき、文字だけで表紙を作る方法があります。文字だけの表紙は手軽に見えますが、題名と筆名の大きさの差、書体、余白、色の選び方で、作品の印象が大きく変わります。この記事では、架空の短編集『坂の上の郵便局』を、静かな作品・軽い作品・緊張感のある作品の三つの調子で表紙にした案を比べ、背と裏表紙を含む印刷用のデータに仕上げるまでを示します。

表紙に載せる文字を、優先順位で並べる

最初に、表紙に載せる文字を全部書き出し、どこに置くかを決めます。表1(おもて表紙)に載せる情報が多いほど、一つひとつが目立たなくなります。

情報 置き場所の候補 考えること
題名 表1、背 表紙の主役。いちばん大きく扱う
筆名 表1、背 題名との大きさの差をはっきりつける
副題・「短編集」などの区分 表1、または入れない 題名だけで内容が伝わりにくいときに入れる
サークル名 表4、または背の下 表1に入れると題名と競う
紹介文・作中の一文 表4 読者が裏返したときに読むもの
成人向けの表記 印刷所の指定する場所 必要な本では、印刷所の求める表記を入れる

『坂の上の郵便局』では、表1は題名と筆名だけにし、サークル名と紹介文は表4に回しました。背には題名と筆名を入れます。成人向けの表記は、トム出版の入稿前チェック項目のように、表紙の確認項目にしている印刷所もあるので、必要な本では注文先の案内に従います。

情報が多すぎる表紙を直す

最初の案でよく起きるのは、すべての文字を同じくらいの大きさで中央にそろえてしまう形です。

情報を詰め込んだ表1を、題名と筆名だけにしぼる

修正前

上部に紹介の一文「海の見える町の、五つの手紙。」をゴシック体14pt。
中央に題名「坂の上の郵便局」をゴシック体16pt、横組み一行。
その下に「短編集」「筆名」「サークル名」を、それぞれ14ptで中央そろえ。

修正後

題名を明朝体・縦組みで右上に置き、1字約6mm(17pt前後)。
筆名は同じ書体で1字約3mm(9pt前後)、題名の下に間を空けて同じ縦の線上に。
紹介の一文とサークル名は表4へ移し、「短編集」は入れない。

変更の理由

  • 修正前は、題名と他の文字の大きさの差が2ptしかなく、どれが題名か一目で分からない。修正後は、題名を筆名の約2倍にして、読む順番をはっきりさせた。
  • 紹介の一文は、題名と同じ表1にあると、二つの言葉が同時に目に入って印象が割れる。裏返して読む表4に移した。
  • 「短編集」は、目次や紹介文で伝わるので省いた。シリーズの既刊があって巻数や区分を見分けてもらう必要がある本なら、表1に小さく入れる判断もある。
  • 縦組みにしたのは、本文が縦書きの小説で、作品の静かな調子にも合うため。横組みが合う作品もある(下の案2)。

作例:同じ題名で、調子の違う三案を作る

ここからは、同じ『坂の上の郵便局』という題名を、次の三つの作品だったと仮定して表紙にします。

  • 案1 静かな作品:海辺の町の小さな郵便局で、局員と町の人の距離が少し変わる連作短編(小説同人誌の作り方などで使っている作例そのもの)
  • 案2 軽い作品:同じ郵便局で、局員たちが小さな騒動に振り回される明るい連作
  • 案3 緊張感のある作品:差出人の欄が空いた手紙が、毎朝同じ宛先に届き続けるサスペンス

仕様はどれも文庫判(105×148mm)、右綴じ、背幅は約9mmの見込みです。

項目 案1 静か 案2 軽い 案3 緊張感
題名の書体 しっぽり明朝 Regular Zen丸ゴシック Bold しっぽり明朝 ExtraBold
組み方向 縦組み、一行 横組み、二行(「坂の上の」/「郵便局」) 縦組み、一行
題名の大きさ 1字 約6mm(17pt前後) 「坂の上の」約7mm、「郵便局」約12mm 1字 約13mm(37pt前後)
字間 半字分(約3mm)空ける 標準 ほぼ詰める
題名の位置 右上。上端から25mm、右端から15mm 上から3分の1、左端から12mm 左端から14mm。下端から20mm上で終わる
筆名 明朝 1字約3mm。題名の下に15mm空けて 丸ゴシック 1字約4mm。題名の右下 BIZ UDPゴシック Bold 1字約3.5mm。題名から離して右下に置き、下端を題名とそろえる
地の色と文字色 生成りの地に、黒より少し薄い墨色 明るい水色の地に紺。「局」の一字だけ赤 黒に近い濃紺の地に白抜き
文字以外の要素 左下に赤い小さな四角(切手の色)を一つ 題名の下に、坂を思わせる斜めの線を一本 題名の右に細い赤の縦線を一本
余白 表1の大半を空ける 少なめ。色面と文字で面を埋める 右上の広い面を、暗い色面だけにする

案1:余白の広さで、静けさを出す

案1は、表1の大部分を何も置かない面にしています。題名は縦7字で、字間を半字ずつ空けると約60mmの長さになり、上端から25mmの位置から始めると85mmあたりで終わります。表1の高さ148mmに対して、文字があるのは右上の細い帯だけです。

字間を空けた明朝体は、一字ずつゆっくり読ませる効果があります。筆名を題名の半分の大きさにしたことで、読む順番は「題名→筆名」に自然に決まります。赤い小さな四角は、郵便の赤を一か所だけ使う、という本文の雰囲気メモ(小説同人誌の表紙を依頼する方法で作ったもの)と同じ考え方です。

案2:二行に分け、大きさの差で弾ませる

案2は、題名を「坂の上の」と「郵便局」の二行に分け、二行目を大きくしました。行を分ける位置は、意味の切れ目に合わせます。「坂の上/の郵便局」と分けると、読むときに引っかかります。

丸ゴシックのBoldは、角の丸さで柔らかく親しみやすい印象になります。地の色を表紙全面に敷き、文字と斜めの線で面を埋めると、余白の多い案1とは反対に、にぎやかな表紙になります。「局」の一字だけを赤にしたのは、遊びの要素を一点に集めるためです。赤を何か所にも使うと、どこを見ればよいかがぼやけます。

案3:暗い色面と詰めた字間で、緊張を作る

案3は、題名を左端に寄せて下のほうに置き、右上の広い面を暗い色面だけにしました。題名は1字約13mmの7字で約91mmになり、上端から37mmあたりで始まって下端の20mm上で終わります。目が最初に何もない面に止まり、そのあとで左端の題名へ移っていく配置です。字間をほぼ詰めた大きな題名は、圧迫感を出します。

暗い地に白抜きの文字を置く場合、細い書体は線が読みにくくなりやすいので、同じしっぽり明朝でもExtraBoldを選びました。筆名には、題名と書体を変えてゴシック体を使い、題名との役割の違いをはっきりさせています。

三案から分かる判断のしかた

三案を並べると、作品の調子で決めているのは次の四つだと分かります。

判断すること 静かにしたいとき にぎやかにしたいとき 緊張させたいとき
題名と筆名の大きさの差 2倍程度で控えめに 3倍程度 3倍以上。題名を大きく
余白 広く残す 色面と文字で埋める 暗い色面を大きく取る
字間 空ける 標準 詰める
色 地と文字の2色+差し色1点 明るい地+文字色+差し色 暗い地に白抜き+差し色1点

これは作例の三案から読み取れる傾向で、決まりではありません。静かな作品をあえて大きな題名で見せる、軽い作品を余白の多い表紙にする、といった外し方も、意図があれば成り立ちます。自分の作品で迷ったら、三案のように調子の違う案を二つか三つ作って並べ、どれが本文に近いかを比べるのが確実です。

余白と文字の位置を決める

断ち落としから離す

表紙は、仕上がりの大きさで断ち落とされます。断つ位置はわずかにずれるので、大事な文字は端から離して置きます。緑陽社の原稿作成の基本では、断ち切り線から2mm付近には大事な文字や絵柄を置かず、5mm以上内側に入れると余裕が生まれるとしています。作例の三案では、題名を仕上がりの端から12mm以上離しています。

余白は「残った場所」ではなく、配置の一部

文字だけの表紙では、余白も表紙の要素です。案1のように表1の大半を空けても、題名の位置と大きさが決まっていれば、物足りない表紙にはなりません。反対に、余白を埋めようとして小さな飾りや文字を足していくと、案1が持っていた静けさは消えます。

位置を決めるときは、表1を縦横三つずつに区切った線を引き、その線や交点の近くに題名を置いてみると、中央にそろえた配置よりも動きが出ます。中央に置くと安定しますが、そのぶん印象は落ち着きます。どちらがよいかは作品次第です。

色の数と読みやすさを確かめる

文字だけの表紙は、色の数を少なくしたほうがまとまりやすくなります。作例では、地の色と文字の色の2色に、差し色を1点だけ加えました。

読みやすさは、地と文字の明るさの差で決まります。色合いが違っても明るさが近いと、文字は読みにくくなります。画面の色を白黒(グレースケール)に変えて見るか、家庭用プリンターで白黒印刷してみて、題名がはっきり読めるかを確かめてください。

画面で見た色と、印刷された色は同じにはなりません。画面で鮮やかに見える色ほど、紙の上では落ち着いた色に見えることがあります。緑陽社はフルカラーの表紙をRGBでもCMYKでも作成できるとしていますが、トム出版のデータ入稿マニュアルでは、Photoshop ElementsはRGBで保存されるため色がくすむ場合があると注意しています。色の形式は注文する印刷所の指定に合わせ、色の印象は試し刷りや印刷所の色見本で確かめます。

色のついた紙に1色で刷る方法

文字だけの表紙なら、フルカラーで刷らずに、色や質感のある紙に1色で刷る方法もあります。たとえば緑陽社の小説本セットでは、1色刷り・2色刷りの表紙用紙を、特殊紙22種と色上質31色から選べます(PP加工は付きません)。同じ緑陽社のデジタル小説本セットでは、表紙をゴールド、シルバー、ホワイト、ビビッドピンク、スミのいずれか1色で刷るメニューがあります。案3なら、暗い色の紙にホワイト1色で題名を刷る、という作り方も考えられます。用紙の色と質感は画面では分からないので、印刷所の用紙見本で確かめてから決めます。

表1・背・表4を一枚のデータにする

見栄えの案ができたら、印刷用のデータに仕上げます。表1だけの画像は、まだ入稿できる表紙ではありません。くるみ製本の表紙は、表1・背・表4を一続きにした一枚で作ります。

項目 『坂の上の郵便局』(背幅9mmの場合)
並び 右綴じなので、表紙を広げて外側から見て、左が表1、中央が背、右が表4
仕上がり寸法 横219mm(105+9+105)×縦148mm
塗り足しを含む寸法 横225mm×縦154mm(周囲3mmずつ)
地の色 案2・案3のように全面に色を敷く場合は、塗り足しの外側まで延ばす

塗り足しの幅や表紙のサイズの出し方は、印刷所ごとに案内があります。トム出版のデータ入稿マニュアルでは、文庫の表紙を「216+背幅×154mm」と示しています。シメケンプリントは、背の長さを指定できる表紙テンプレートと、ページ数と用紙から背幅を出す計算機を用意しています。背幅は本文のページ数と用紙が決まるまで確定しないので、表1のデザインを先に決め、背幅が出てから一枚に組むと作り直しが少なくなります。

背に入れる文字

背は細く、本棚に並んだときに見える唯一の場所です。作例では背幅9mmに対して、題名の文字の幅を約5mmにして、左右に2mmずつ残しました。筆名はさらに小さく、題名の下に間を空けて置きます。背の文字は、表1と同じ書体を使うと、本としての統一感が出ます。

背幅が5mm前後の薄い本では、入れられる文字がかなり小さくなります。題名だけにする、題名を短い形にするなど、背幅に合わせて情報を減らします。

表4は表1より静かに

表4には、紹介文やサークル名を置きます。表1と同じくらい目立たせると、表紙全体の主役がぼやけるので、文字は小さく、量は少なめにします。

案 表4の作例
案1 紹介文を明朝体・1字約2.8mm(8pt前後)の縦組みで下3分の1に。サークル名は左下に小さく
案2 横組みの紹介文を中央に。サークル名を紹介文の下に
案3 紹介文を入れず、作中の一文「差出人の欄は、いつも空いていた。」だけを小さく白抜きで

読者向けの紹介文の書き方は小説の紹介文の書き方で扱っています。

フォントと素材の利用条件を確かめ、記録する

表紙に使うフォントや模様・写真などの素材には、それぞれ利用の条件があります。頒布や販売をする本の表紙に使ってよいか、PDFに埋め込めるかを、使う前に確かめます。

種類 確かめること
パソコンやソフトに付いてきたフォント そのソフトの使用許諾で、印刷物への使用やPDFへの埋め込みが認められているか
市販・定額制のフォント 同人誌(頒布・販売する本)での使用、PDFへの埋め込み、ロゴのように加工する使い方、契約が終わったあとの扱い
オープンソースのフォント(OFLなど) 配布元に同梱されたライセンスの種類
個人が配布するフリーフォント 配布ページの規約(商用利用、同人誌での使用、改変、クレジット表記の要否)
模様・写真などの素材 商用利用、加工、印刷物での使用、クレジット表記の要否

作例で使った三つのフォントは、Google Fontsのリポジトリで配布されているものです。リポジトリの説明では、収録フォントの多くはSIL Open Font License(OFL)で、一部はApacheライセンスなどであり、ライセンスはフォントごとのディレクトリにあるライセンスファイルで確かめるよう案内しています。三つのフォントの配布情報には、次のように記されています。

フォント 配布情報の制作者 ライセンス 使った案
しっぽり明朝(Shippori Mincho) FONTDASU OFL 案1、案3
Zen丸ゴシック(Zen Maru Gothic) Yoshimichi Ohira OFL 案2
BIZ UDPゴシック(BIZ UDPGothic) Type Bank Co., Morisawa Inc. OFL 案3

OFLのFAQでは、OFLのフォントを本などの印刷物に使うことは追加の許可なしにでき(1.1)、文書に全体または一部を埋め込むこともでき(1.12)、フォントを埋め込んでも文書そのもののライセンスは変わらない(1.13)と説明しています。一方で、フォントそのものを単体で販売することはできません(3.3など)。

フリーで配布されているフォントの中には、PDFに埋め込めないものもあります。緑陽社のPDF原稿の不具合の解説では、フリー配布のフォントや印刷物への使用を想定していないフォントは埋め込めない場合があり、埋め込みが保証されていないフォントは印刷で不具合を起こすことがあるとしています。埋め込めなかった場合は、埋め込める別のフォントに変えるか、その文字を画像にする方法が案内されています。

使ったフォントと素材は、入稿の前に記録しておきます。増刷や次の本で同じ表紙を使うとき、条件が変わっていないかを確かめる手がかりになります。

ひな形フォント・素材の利用条件の記録(コピーして使えます)

書名:
記録した日:

【フォント】(1書体ずつ)
名前とウエイト:
入手先(URL):
ライセンス・使用許諾の名前:
頒布・販売する本の表紙に使えるか:
PDFへの埋め込み:
文字を変形・加工してよいか:
クレジット表記の要否:
保存したライセンスファイルの場所:

【素材】(模様・写真など)
名前と入手先(URL):
利用規約で確かめたこと(商用利用・加工・印刷物・クレジット):
保存した規約の控えの場所:

注意利用条件の判断について

この記事で示したのは、確かめる項目と、確認した配布元の説明です。利用条件の正本は、それぞれのフォントや素材に付いているライセンスの本文と配布元の規約です。条件の読み方に迷う場合は、配布元に問い合わせてください。

試し刷りと入稿前の確認

文字だけの表紙は、小さな文字の大きさや色の差がそのまま仕上がりに出ます。データを作り終えたら、紙に刷って確かめます。

手順表紙の試し刷りの手順

  1. 表1を原寸で刷る。印刷の倍率を100%にします。文庫判の表1はA4用紙に余裕で収まります。
  2. 離れて見る。机に置いて1〜2歩離れ、題名が読めるかを確かめます。即売会の机に並んだときの見え方に近づけるためです。
  3. 小さくして見る。同じデータを縮小して、通販の商品画像くらいの大きさで題名が読めるかを見ます。
  4. 白黒で刷る。地と文字の明るさの差が足りているかを確かめます。
  5. 展開図を刷って巻く。表1・背・表4をつなげた一枚を原寸で刷り(文庫判なら塗り足し込みでもA4の横向きに収まります)、本文の試し刷りの束に巻いて、背の文字の位置と表1・表4の左右を確かめます。
  6. テンプレートと重ねる。注文する印刷所のテンプレートを重ね、仕上がり線・背の線・塗り足しの線が合っているかを見ます。
  7. 書き出したファイルでフォントを確かめる。PDFで入稿する場合は、すべてのフォントが埋め込まれているかを、書き出したファイルを開いて確かめます。

確認表文字だけの表紙の確認表

  • 表1の情報が、題名と筆名を中心にしぼれている
  • 題名と筆名の大きさの差が、離れて見ても分かる
  • 大事な文字が、断ち切り線から十分に離れている(印刷所の案内の範囲内)
  • 白黒にしても、題名がはっきり読める
  • 全面に敷いた色が、塗り足しの外側まで延びている
  • 背幅が、確定したページ数と用紙で計算した値になっている
  • 右綴じの場合、外側から見て左が表1、右が表4になっている
  • 使ったフォントと素材の利用条件を確かめ、記録した
  • 書き出したファイルで、フォントが埋め込まれているか、画像にしてある

本文と合わせた入稿直前の確認は、小説同人誌の入稿前チェックの表紙のチェック表で行います。表紙だけでなく、本文のページ数と背幅が合っているかも、そこで照らし合わせます。